くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ロバート・J・ソウヤー『イリーガル・エイリアン』

あらすじ
人類は初めてエイリアンと遭遇した。四光年あまり彼方のアルファケンタウリに住むトソク族が地球に飛来したのである。ファーストコンタクトは順調に進むが、思いもよらぬ事件が起きた。トソク族の滞在する施設で、地球人の惨殺死体が発見されたのだ。片脚を切断し、胴体を切り裂き、死体の一部を持ち去るという残虐な手口だった。しかも、逮捕された容疑者はエイリアン…世界が注目するなか、前代未聞の裁判が始まる。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
ゲンキ君::今回は、ロバート・J・ソウヤーの『イリーガル・エイリアン』だガル!
亮人::本書は最近ちょっと話題になんたんよな。
ゲンキ君::上田早夕里先生が今話題の中華SF『三体』の次に読むならコレ、とオススメしたことによって、アマゾン中古の値段が跳ね上がったんだガル。
亮人::ということでオレの本棚にも積読があったので、読んでみた!大傑作だった!
ゲンキ君::まずはじめは、異星人トソク族が地球に到来してファーストコンタクト。
亮人::これが正統派のリアルな異星人とのファーストコンタクトもので、ここだけでも読み応えあるねん。
ゲンキ君::しかしそれだけでは終わらない。
亮人::トソク族の滞在地である大学内で殺人事件が発生するんよ。地球側の案内役をしていた学者がバラバラ死体で発見される。しかも地球人の犯行はありえない、超技術でのバラバラ殺人。
ゲンキ君::ということで、トソク族のハスクが容疑者として逮捕されるガル。そして、前代未聞の異星人裁判が行われるガル!!
亮人::面白かったー。この設定だけで勝ち確!
ゲンキ君::米国での裁判だから、陪審制の難しさがあったり、普通に法廷物としても読み応えあったガル。
亮人::黒人弁護士を起用することによって、マイノリティの権利の問題を浮き彫りにしてる部分もいいねんな。異星人なんてある意味、究極のマイノリティやからね。
ゲンキ君::現実の社会問題と異星人裁判を見事に融合させてるガル。
亮人::そしてラストに二転三転して発覚する大SFネタも壮大。それが異星人の特殊な生態と繋がり、なぜ殺人事件が起こったのかという最大の謎もスッキリ解けるんよ。
ゲンキ君::本当にソウヤーは上手い!信頼できるSFだガル!
亮人::これからもソウヤーを追いかけていかなあかんな!
ゲンキ君::だから新作も出してください。出版社さん!新刊が読みたいです!お願いだガル!
亮人::そうやーそうやー!
ゲンキ君::……。
亮人::ここで突然やけど「こんなエイリアンはイヤだ」!
ゲンキ君::急に来たガルね。
亮人::こんなエイリアンはイヤだ。サッカーをしていて、接触プレイでスグに転んで派手に負傷アピールする!
ゲンキ君::ってそれはイリーガル・エイリアンじゃなくて、「痛ーがるエイリアン」じゃないかい!?
亮人::こんなエイリアンはイヤだ。ファーストコンタクトで交渉じゃなく、性交渉を迫ってくる!
ゲンキ君::ってそれは「尻ー軽エイリアン」じゃないかい!?
亮人::こんなエイリアンはイヤだ。美しく表現された叙情的でロマンティックな詩ばかり言ってくる!
ゲンキ君::ってそれは「リリーカルエイリアン」じゃないかい!?
亮人::こんなエイリアンはイヤだ。ウォレットチェーンをしている!黒いマスクをしている!龍やドクロの柄の服を着ている!
ゲンキ君::ってそれは「いきーがるエイリアン」じゃないかい!?ってかなんかファッションに厳しくないガルか?
亮人::そりゃエイリアンだけに、「異性(異星)」の目は気になるしねww
ゲンキ君::むしろご主人は「威勢」だけのネタじゃないかガルww
亮人::ちーん。
ゲンキ君::もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!