C・M・コーンブルース『クリスマス・イヴ』
あらすじ
(略)
亮人::どぅおもー!漫才風読書感想で〜す!
使い魔・ゲンキ君::今回はシリル・M・コーンブルースの『クリスマス・イヴ』だガル!
亮人::最高やったわ!1950年代のハヤカワ・SF・シリーズ、いわゆる銀背やな!しかも銀背の初期のハヤカワファンタジイ時代や!めっちゃ古くて臭い本やな!
ゲンキ君::臭いことないし、古臭くないガル!
亮人::長年探してた本なの!一昔前は5000円前後してたけど、最近はキンドル化もされてるから、数千円で手に入るようになって、やっと手に入れたんや!数千円でも高いレア本やけど!もはや新刊や!
ゲンキ君::新刊ではない古臭本だガル!
亮人::アメリカは第三次世界大戦に降伏して、ソ連と中国がアメリカ本土を分割統治する話やな。これが書かれたころは冷戦が現実のもやったんやな。
ゲンキ君::突然ラジオから大統領の「抵抗せずに占領軍に従って下さい」は衝撃的だガル。
亮人::そして田舎町にもソ連軍が。はじめは占領軍も穏当だったが、次第に統制が厳しくなってきて少しでも逆らうと市民でも処刑されるんや。
ゲンキ君::しかしアメリカ反撃の切り札・水爆搭載人工衛星を発見するガル!
亮人::一大反攻作戦開始や!
ゲンキ君::合言葉は「クリスマス・イヴ」!
亮人::設定は古いSFやけど、熱い展開はちゃんと今でも通じるねんな!
ゲンキ君::いいSF!隠れた名作ガルな!
亮人::アメリカ万歳!USA!USA!
ゲンキ君::アメリカが主役とはいえ、アメリカに肩入れしすぎだガル!
亮人::アメリカが好きやからね!牛丼とか寿司とか炒飯とか!
ゲンキ君::ってそれは米国じゃなくて米穀じゃないかーい!
亮人::まぁソ連軍は強いから。射撃が上手いし。的から「逸れん」って!
ゲンキ君::逸れてくれー!
亮人::まぁまぁ冷戦になろ!
ゲンキ君::冷静になる、だガル!冷戦になったら漫才やってられないガル!
亮人::はいはい。このままでは「第三次世界大戦」どころか「大惨事」になってまうな!
ゲンキ君::もう大惨事になってるガル!分かってたら、ちゃんとして!
亮人::そやな。クリスマス・イヴだけに「ちゃんとせいや(聖夜)」ってね!
ゲンキ君::もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!