くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

GoToトラベルで日帰りバスツアー

GoToトラベルで日帰りバスツアー行ってきた〜!
甲賀!メインは、魚松さんで松茸&近江牛のすき焼き暴れ食い!
まずは岸和田からバス。コロナ対策で、席は一列ずつ開けて。マスクも必須。途中、京田辺PAで休憩もありつつ。目的地、甲賀へ。
魚松!周りに何もない田園風景にポツンと大きな名店。近江牛も松茸も死ぬほど食べたった!桶から鍋へトングで直でどんどん肉や松茸を追加していく!食べ放題地獄!もう腹がパンパンになるまで食べたった!そして、バスで胃薬のみましたw
次は、あいの土山。道の駅。お土産ショッピング。土山茶の抹茶お菓子や地酒をたんまりと買いました。もちろんGoToのクーポンを使って。店員さんもクーポンのお陰でいつもより買い物される人が多いって言ってたし、これは経済活性化に成功してるんじゃないか?経済活性化はええこっちゃ!
次は、信楽焼の陶芸村!登り窯カフェ!土日は予約しないと入れないらしい。近くの牧場のバウムクーヘンも美味しかったし!信楽焼の歴史も知れて勉強になった!GoToのクーポンで、信楽焼のお土産買った!マグ!緋色は信楽焼の色!たぬきの箸置きなどは、プレゼント用!
最後は、お寺。湖南三山の一つ、常楽寺。紅葉の季節にはまだ少し早かったけど、いいお寺だった。国宝の本堂と三重塔も威厳があったし、仏像も厳かだった。これが昭和50年代には無住職で、泥棒に何体も重要文化財の仏像が盗まれる状態だったとは。文化の保存、全然機能してなかったんだなー。
そしてバスで帰宅。途中に東大阪PAで休憩もしつつ、渋滞も少ししかなかったし、快適な走行。バスは狭かったけど、ほとんど寝てたし、まぁ快適だったし。よかったね!楽しかった!

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森見登美彦『四畳半タイムマシンブルース』

四畳半タイムマシンブルース

四畳半タイムマシンブルース

あらすじ
炎熱地獄と化した真夏の京都で、学生アパートに唯一のエアコンが動かなくなった。妖怪のごとき悪友・小津が昨夜リモコンを水没させたのだ。残りの夏をどうやって過ごせというのか?「私」がひそかに想いを寄せるクールビューティ・明石さんと対策を協議しているとき、なんともモッサリした風貌の男子学生が現れた。なんと彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そのとき「私」に天才的なひらめきが訪れた。このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくればいい!小津たちが昨日の世界を勝手気ままに改変するのを目の当たりにした「私」は、世界消滅の危機を予感する。『四畳半神話大系』と『サマータイムマシン・ブルース』が悪魔合体?小説家と劇作家の熱いコラボレーションが実現!

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、森見登美彦先生の『四畳半神話大系』だガル!
亮人::最近出た『四畳半タイムマシンブルース』の前日譚やな!『四畳半タイムマシンブルース』を読む前に予習や!
(ぴかっドカーン)
ゲンキ君::なんだガル!?
亮人::何もない空間から人が現れたで!?
???::やぁ!
ゲンキ君::裸の人が、急に!
亮人::ってオレと同じ顔やんけ!?
???::オレは未来から来た亮人や!!30分後の未来から来たんや!
ゲンキ君::未来!?
亮人::なんで裸やねん。
亮人(未来)::このタイムマシン「タイム裸身」は裸にならんとタイムトラベルできへんのや。
ゲンキ君::ってか本当に未来から来たガルか?
亮人::そやそや、証拠はないんか?
亮人(未来)::ではこの新聞を。
亮人::未来だ!って30分後の世界の新聞も今日の新聞やんけ!!
亮人(未来)::てへっ!
ゲンキ君::とぼけるなガル。
亮人::あやしいなー。でもオレと同じ顔やしな。
ゲンキ君::それで何の目的で来たガルか?
亮人(未来)::そうそう。この文章を読んでほしくて。
亮人::何?文章?
ゲンキ君::感想文みたいガル。
亮人::読んでみるか。「『四畳半タイムマシンブルース』は、森見登美彦氏と盟友である劇団ヨーロッパ企画の脚本家・上田誠氏との強力タッグ!しかもあの並行世界SFの傑作『四畳半神話大系』の続編!あの四畳半メンバーが、タイムマシンに悪戦苦闘する『サマータイムマシンブルース』展開に迷い込む!ってこのストーリー、『サマータイムマシンブルース』と全く同じじゃねーか!最高です!!奇跡のマリアージュ!これが読みたかった!演劇で映画にもなった『サマータイムマシンブルース』と森見先生の代表作『四畳半神話大系』が、こんなにも綺麗に融合するとは!!上田先生&森見先生ありがとう!これは絶対、『四畳半神話大系』のアニメと同じ空気感で、アニメ化してほしいな!絶対に楽しい!!」
ゲンキ君::なにこれ!?これから読もうと思ってる『四畳半タイムマシンブルース』の感想だガル!
亮人::なんでこんなものが?
亮人(未来)::未来から持ってきたんや!これで感想を書く手間が省けるやろw
ゲンキ君::って、読んでもない本の感想を載っけても意味ないガル!?
亮人::そうやそうや!
亮人(未来)::未来の読書、これがホントの「未読」ってやつやw
亮人::いうてる場合か!
亮人(未来)::ってかそろそろ30分たつやん。
ゲンキ君::30分後の未来から来たって言ってたガルね?そろそろ、その時間?
亮人(未来)::そうや。そろそろ準備して!
亮人::え?
亮人(未来)::過去へ行ってもらわんと!
亮人::オレが?
亮人(未来)::そうやん!30分前にそう見たやろ?もう時の流れは決まってるんや!さぁ!早く!裸になって!
亮人::裸?!なんで?
亮人(未来)::だから「タイム裸身」は裸にならんとタイムトラベルできへんのや。もう決まってるんや!ワガママ言うな!
亮人::いやいや、ムリムリ!ふざけるな!
ゲンキ君::どうなってるガル?
(取っ組み合う二人の亮人)
亮人::うわー!嫌や!
亮人(亮人)::言うこと聞けー!おりゃー!
亮人::うるさい!おりゃー!
亮人(未来)::うわー。
(ぴかっという光ととも亮人(未来)は時の流れに消えていく)
ゲンキ君::え?
亮人::あ!
ゲンキ君::未来のご主人が過去に行ってしまったガル?
亮人::どうなってるんや?
ゲンキ君::ということは、今のご主人は普通にこの時間線に居続けて、未来のご主人がまた過去に行って時間の環をループし続ける?
亮人::どういうこと?オレは、二人いたってこと?わからん。
ゲンキ君::「存在の環」ってやつガルか?
亮人::存在の環。人間が存在の環になってええんか?
ゲンキ君::存在の環になったら、永遠にループ?
亮人::ま、難しいことはええや!オレはここにおるんやしww
ゲンキ君::それでいいガルか?
亮人::タイムマシンだけに「まー死ん」でないやろし、ええんちゃうwwタイムトラベルだけに「だいぶトラブル」やったなww
ゲンキ君::ダジャレで済ましていいんかーい!
亮人::アイツは、時をかける。オレは、謎をかける。それでええやんww
ゲンキ君::ええのかーい!もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!

オフで禁区

羽倉崎のブックオフにて。

ブックオフに、伴名練があって笑った!ある時は普通にあるもんなのね?ってか最初の一周では見逃してて、帰り際に何気なく棚を見たら目に飛び込んできて確保した。よかった。今現在のアマゾン中古では1700くらいのプレミアかー。話題性あるのに復刊しないのは、なぜなんだろうか?ということで100円ゲッターロボ
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島田荘司『アルカトラズ幻想』

アルカトラズ幻想

アルカトラズ幻想

あらすじ
一九三九年十一月二日、ワシントンDCのジョージタウン大学脇にあるグローバーアーチボルド・パークの森の中で、娼婦の死体が発見された。被害者は両手をブナの木の枝から吊るされ、性器の周辺がえぐられたため股間から膣と子宮が垂れ下がっていた。時をおかず第二の殺人事件も発生し、被害者には最初の殺人と同様の暴虐が加えられていた。凄惨な猟奇殺人に世間も騒然とする中、恐竜の謎について独自の理論を展開される「重力論文」を執筆したジョージタウン大学の大学院生が逮捕され、あのアル・カポネも送られたサンフランシスコ沖に浮かぶ孤島の刑務所、アルカトラズに収監される。やがて、ある事件をきっかけに犯人は刑務所を脱獄し、島の地下にある奇妙な場所で暮らし始めるが……。先端科学の知見と作家の奔放な想像力で、現代ミステリーの最前線を走る著者の渾身の一作がついにベールを脱ぐ!

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、島田荘司の『アルカトラズ幻想』だガル!
亮人::ミステリ読みVチューバ―さんがオススメしてたから手に取ってみた!
ゲンキ君::そんな理由だったガルね?
亮人::そやで。それで読んで仰天したわ!何というジェットコースター!怒涛の展開の連続や!
ゲンキ君::第一章は、海外ミステリ風の猟奇事件ガル。
亮人::第二次大戦参戦前夜のアメリカで起こった、女性を木に吊るして下半身を傷つけるという猟奇事件。それを追う刑事二人の話や。海外ミステリの刑事モノっぽくて、おもしろかったんよ。でも普通には展開していかんのや。
ゲンキ君::第二章では、事件も解決してないのに放置して突然の論文だガル。
亮人::延々と恐竜の存在の不可解さと太陽系と重力についての論文。なんじゃこれ。事件はどうなった?
ゲンキ君::そして論文は、驚愕の結論へ。
亮人::なんじゃこれ。ロバート・J・ソウヤーのSFかな?よくこんな論文、思いつくなー。恐竜時代は、今と地球の重力が違ってたって。しかしそれが事件に繋がる急展開。まさかこれが猟奇事件のホワイダニットやったとは!?
ゲンキ君::第三章では、今までの事件の犯人がアルカトラズ刑務所に収監され、そこからの脱獄劇がはじまるガル。
亮人::普通にこれ単独でも物語になる、監獄モノ脱獄モノやな。
ゲンキ君::第四章では、突然のパンプキン王国へ!?
亮人::脱獄したと思ったらファンタジー世界へ迷い込む?なんじゃこりゃ、としか言いようがない。パンプキン王国って何やねんw
ゲンキ君::そして全てが繋がるエピローグ。
亮人::まさかこの無軌道な整合性もない物語が一本の線に繋がるとは!?初・島田荘司本格ミステリと思って手に取ったんやけど、ストレートなミステリではなかった。でも、まさかこういうミステリもアリなんか!?こんな様々なネタを詰め込んで剛速球を投げ込む!力技!感服しました!
ゲンキ君::これは他の島田荘司作品も読んでみるしかないガルな!
亮人::ということで最後の謎かけや!
ゲンキ君::また唐突ガルな。
亮人::「アルカトラズ」とかけて!
ゲンキ君::アルカトラズ刑務所とかけて?
亮人::「米を精米機にかけれない」ととく!
ゲンキ君::精米できないととく?そのこころは??
亮人::どちらも、まだ誰も「だつこく(脱獄/脱穀)」していないでしょう!!
ゲンキ君::収穫した米は、まず脱穀して玄米にして、それからでないと精米機にかけて白米にはできないってことガルね。
亮人::説明おつ!
ゲンキ君::説明しないといけないネタって、いかがなものかガル。
亮人::説明の褒美に、そなたには「コイン精米機の場所を検索する権利」を与えようw
ゲンキ君::「コイン精米機の場所を検索する権利」って。説明すると、なぜかネットで街中の自動精米機の場所を検索しようとすると「検索は一日5回まで」とか制限がついてるガル。それ以上は検索できないガル。裏を返すと、誰にでも一日5回までは精米機の場所を検索する権利は持ってるガル!ご主人に与えられるまでもなくね!*1
亮人::説明おつ!
ゲンキ君::ってか、いうほどコイン精米機を検索する権利って必要ガルか?
亮人::この権利を勝ち取るまでに、歴史上どれだけの人の血が流れてきたか!どれだけの精米犯罪者がアルカトラズ刑務所に入れられてきたか!
ゲンキ君::え?刑務所?精米犯罪者?本当ガルか?
亮人::米だけに、ノーコメントですw
ゲンキ君::やっぱりホラじゃないかーい!もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!

オフで育てかた

熊取町ブックオフにて。

久々にブックオフ行ってみた。6月くらいから一冊も本買ってなかった気がする。ということで、目に留まった『冴えカノ』の続きをゲッターロボ

グレッグ・イーガン『ビット・プレイヤー』

あらすじ
彼女は洞穴の中で目ざめた。外に見えるのは空、下から照りつけるのは日光。この奇妙な世界は何なのか?―未知の世界のありようを考察する表題作、死んだ名脚本家の記憶を持つアンドロイドが自らのアイデンティティを追う「不気味の谷」、恒星間をデータとして旅する夫婦を描いた、長篇『白熱光』と同一未来史の中篇「鰐乗り」など6篇を収録。現代SFのトップランナー、イーガンの日本オリジナル短篇集。

イーガンの良い所が詰まった最新短編集。前半は、アイデンティティの問題を掘り下げた初期イーガンを彷彿とさせる作品群。人格コピーや意識を持ったゲームのNPCなど新しい人たちが、自分とは何かを追い求める。後半の中編2編は、遠未来の人類の科学探求。『ディアスポラ』や『白熱光』のように高度に進化した人類も謎を追い求める姿は一緒なのだと胸が熱くなる。ハードSFで難解で理解は追いついていないけど、SF的感動で胸が熱くなる。それがイーガンだ!

  • 七色覚

通常の視覚では三原色しか見えないが、人工眼球の子供達が秘密のアプリで紫外線赤外線など「七色覚」を手に入れる話。常人には見えない物が見えるので、子供は秘密のメッセージなどで七色覚を使って遊ぶ。やがて大人になりポーカーや絵画の世界で七色覚を使い稼ごうとするが、常人にもARでの類似技術が出てきたりジリ貧に。はたして今後の生きる道は?
己の技能を活かした稼業をするか、誰でも出来る仕事のために技能を捨てるか。現代人の直面しがちな命題に、近未来技術という新たな側面からアプローチしていて、面白い!やっぱりイーガンは近未来のアイデンティティがテーマだ!

『ゼンデギ』に続いてサイドローディングの話。財を成した老脚本家アダムの脳をサイドローディングしたコピー人格。その人格をそっくりなアンドロイドの体に入れれば、もう老脚本家とほぼ同じ人物。しかしアメリカでは人権が認められていないので、遺産相続はできない。管理会社を通じて遺産を使えるようにしている。ある時アダムは、過去の記憶の一部がカットされていることを発見する。それは忌まわしき記憶だったのか?調査を開始する。出てくるのは、彼氏の存在と殺人疑惑。
というふうにSFミステリとして展開していく物語。人権がないアンドロイドと社会、アンドロイドの操作された記憶は探るべきなのか、など近未来の問題が多数で興味深い。アンドロイドも自分を探りたいだろうけど、それは幸せに繋がるのか?元の老脚本家に引っ張られ過ぎずに生きる道を見つけてほしいな。そもそも、完璧なアンドロイドで不気味の谷を超えてるはずなのに、このタイトルなのは何故なんだろう?

  • ビット・プレイヤー

サグレダは突然、謎の世界で目覚める。《大災厄》で地球の重力が下ではなく東にかかるようになった世界だと聞かされる。人々は東に落ちてしまうので、洞窟に住んでいる。しかしサグレダは石を投げて物理法則を測定したりしながら、何かおかしいと村人を問い詰める。すると村人はこの世界はゲームの中だと言い出す。そして私たちはNPC(ビットプレイヤー=端役)だと。『東』という三文小説のゲーム化された世界で、フリー素材の脳スキャンデータから合成されたモブ村人だと。でもなぜか意識を持ってしまっている!だからといって来訪者に自己主張したら、自分もしくは世界丸ごとデータ消去されるかも。ということでサグレダはギリギリの線で世界を改変するため色々知恵を絞ってチャレンジしていく。
面白い!まず東に重力がかかって永遠に落ちるかもしれない世界というのは、イアン・ワトスンの「絶壁に暮らす人々」など色々過去作にもあったが、さすがイーガンはそれだけでは終わらずビットプレイヤーという更なる絶望感を投げ込んでくる。さすが。昨今のゲーム世界に転生ともまた違うハードさ。でも単純に思うのは、いくら三文小説の世界とは言え、こんなゲーム(クソゲー?)にログインしたいと思うゲーマー来訪者おるんか!?

  • 失われた大陸

《時間橋》というタイムトンネルから、未来から過去へ《学者たち》という謎の集団が来る。シーア派スンニ派を引き裂き、戦争のため人々を連れ去る。そして時間難民が発生する。主人公アリも戦争に巻き込まれ難民キャンプへ。時間難民キャンプも面談に時間がかかるという名目で無為に長い時間を閉じ込められ、人道的だけど非人間的な環境。はたしてアリは先進国(先進時間?)に亡命できるのか?
イーガンは母国オーストラリアの難民政策に対して不満を持ち活動もしていて、それでこの短編を書いたらしいが。う〜ん。これSFである必要性あるかな?取ってつけたような時間SF要素。ストレートに難民の小説で良かった気がする。

  • 鰐乗り

長編『白熱光』でも言及されてたリーラとジャシム夫婦の話。超遠未来。人類やその他の宇宙人は一緒に仲良く身体をソフトウェア化して自由に星々を光速移動したり物理的な体に戻ったり、天の川銀河の円盤部分に「融合世界」を形成していた。一方、銀河の中心のバルジ部分は何らかの文明はあるらしいが一切コンタクトが取れない「孤高世界」があった。探査機を送り込んでも返ってくるのみ。人も入ることができない孤高世界。融合世界の夫婦二人は、長年連れ添って、死も超越した未来だから最後に自分で自分を終了させようかと考えていた。しかし最後に満足できることをと孤高世界を冒険することにする。天文学的な観測から始まり、終盤にはついにバルジに向かう方法を生み出す。はたして孤高世界で何を見つけるのか?
これはすごい!超遠未来で想像を超える世界観のはずなんだけど、未知への挑戦というマインドに共感できる。『白熱光』ほどではないにしろ難解な科学がある、それでも感動してしまう。これぞイーガン!超遠未来でも夫婦っていいもんだなーと思わせるし。いい話だ!

  • 孤児惑星

傑作だった!またまた超遠未来。「鰐乗り」『白熱光』と同じ世界観。恒星周りを公転していない謎の放浪惑星が発見される。そこへ融合世界から調査。この孤児惑星、太陽からの熱エネルギーがない代わりに、地殻内の謎エネルギーを頼りに独自の生態系が発達している。果たして、この孤児惑星で何に出会うのか?
これはスゴイ!地殻内エネルギーが難解科学で説明され理解もやっとなんだけど、超科学にワクワクさせられる!そしてここで出会う知的生命体とのコンタクトもワクワク。「ワンの絨毯」とかもそうだけど、遠未来の生命が徹底的に考え抜かれていて、SFでしか味わえない感動!本当にこれがイーガンに求めていたもの!イーガンの要素が凝縮されている!傑作だった!

収録作品

  • 七色覚
  • 不気味の谷
  • ビット・プレイヤー
  • 失われた大陸
  • 鰐乗り
  • 孤児惑星

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後炎(アフターバーナー)のイカロス

半沢直樹』の第二期最終回に触発されて書きました。ってかほぼ最終回丸パクリです!そして眉村卓『消滅の光輪』アシモフ木星買います」を取り入れた、SF版半沢直樹です。

銀河帝国航空に対する債権放棄の件、お断り申し上げます」
ハンザワ・PPK・ナオキ司政官は毅然とした態度で宣言した。
ここは天の川銀河内21の種族が参加する汎銀河連合政体の公開会議場。銀河帝国航空の経営改善特設委員会が開かれている。もちろん全銀河内にタイムラグなしの超光速通信生中継されている。
銀河帝国航空とは、天の川銀河内に網の目のように路線拡大し、超光速宇宙船の定期航路を運航している最大手航宙会社である。しかし近年では、極度の業績悪化により、再建計画の下方修正を繰り返すも業績回復の兆しが一向に見られない状態となっている。ついには汎銀河連合政体の与党勢力による「銀河帝国航空再生タスクフォース」が立ち上げられた。
一方のハンザワ司政官は、太陽系を統治する地球中央経営機構のエリート機構員である。地球中央経営機構とは、地球を中心とする太陽系の諸惑星を統治する地域政府であり、汎銀河連合政体にも参加しているが、今回の銀河帝国航空の再建に対しては激しく対立している。地球中央経営機構は、銀河帝国航空に対し700億アースドルの融資をしているが、先述のとおり業績は悪化の一途をたどり業績回復の兆しが見られない。そこでハンザワに白羽の矢が立ったのだった。ハンザワは地球中央経営機構のホシノワタリ頭取から直々の命を受け、銀河帝国航空の修正再建計画のフォローに奔走していた。
そこに横やりを入れてきたのが汎銀河連合政体の「銀河帝国航空再生タスクフォース」である。汎銀河連合政体の与党である新星党は、支持率浮揚のアピールのため、銀河市民に人気の高いシライ・R4・ジュンコステル航宙運輸大臣をタスクフォースの立ち上げ役に据えた。また再建案作成の実務リーダーとして、策謀家で知られるヤスタカ・ツツイ弁護士が名を連ねた。そしてタスクフォースは、地球中央経営機構に対し銀河帝国航空への融資全額700億アースドルの債権放棄を迫ったのである。


「改めて、銀河帝国航空に対する債権放棄の件、お断り申し上げます」
「世論を無視するつもりか?」
委員会に債権放棄拒否を宣言したハンザワに対し、委員会のトップでありタスクフォースを実質支配してきた政権与党・新星党のヴェノミ幹事長が吠えた。
しかしハンザワも黙ってはいない。
「世論は決して一つではないはずです。我々機構の立場を理解する世論はないのでしょうか?自主再建が可能な大企業で借金を棒引きにするのなら自分たちだって救ってくれよ、という世論はないんでしょうか?」
「しかしね、ハンザワ君?大多数の世論は……」
幹事長が割って入ろうとするが、ハンザワは続ける。
「大多数の世論に従えというのは、あなた方新星党が掲げる弱小種族救済の政党理念とも矛盾するんじゃありませんか?ヴェノミ幹事長。その点、どうお考えなのかご説明いただきたい」
「……」
幹事長は返す言葉もなく押し黙る。
「シライ大臣、あなたはどうお考えですか?」
ハンザワは、幹事長の隣に座るタスクフォースの責任者、シライ大臣に水を向けた。
「私たちタスクフォースが作った再建案は完璧なものです。ですが正直申し上げて、地球中央経営機構が苦労の末に作り上げた再建案と瓜二つ。ほとんど丸写しに近いものと言えます。時間をかけたにも関わらずタスクフォースは債権放棄という安易な政策以外には、機構を超える案を見つけることは出来ませんでした。残念なから私たちが立ち上げたタスクフォースは、なんらその使命を果たせなかったと言えます。これは任命した私の責任であり、実務リーダーであるヤスタカ・ツツイ弁護士の怠慢によるものです!」
ヴェノミ幹事長の後ろ盾があってこそ大臣にまで上りつめたシライ大臣が、まさかの幹事長に対して反旗をひるがえしたのである。ざわめく会場。
「おいアマ!」ツツイ弁護士は激昂する。
「ここは会見の場です!恥を知りなさい、俗物!言い換えれば、機構が提案した再建案に基づけば銀河帝国航空は債権放棄などしなくても、充分に再建は可能であると、私は考えます!」
シライ大臣は、ツツイ弁護士の怒声にもひるまず、整然と続ける。
「シライ!」ヴェノミ幹事長も前足で机を叩きつけながら、吠える。
シライ大臣の道義心を信じて秘密裏に大臣を説得していたハンザワは、理路整然と再び宣言する。
「ありがとうございます、大臣!以上を理由として、地球中央経営機構は債権放棄を断固として拒否します!」


「シライ君、何かあったか知らないが、君の考えはよーく分かった。これで失礼する」
風向きが悪くなったヴェノミ幹事長は退室しようとする。しかしハンザワは畳み掛ける。
「お待ち下さい、ヴェノミ幹事長!まだ話は終わっていません!先程大臣は、タスクフォースの再建案は我々が提案したものと瓜二つとおっしゃいました。しかし違う点が一つだけあります。汎銀河ハネダ-異星島路線です。我々が赤字を理由に撤退予定にしていたその路線だけを、なぜかタスクフォースは撤退予定から外している!どういうことですか?幹事長!」
「私に聞かれてもね?」この期に及んで知らぬ存ぜぬの幹事長。
「では私から説明しましょう」
ハンザワは続けるが、焦る幹事長は圧力を強めた声でけん制する。
「待ちなさいよ、ハンザワ君。この会見は全銀河市民が注目しているんですよ。軽率なことを言うと御機構の名にキズがつくことになる。わかってるんでしょうねー?!」
「もちろん承知の上です」ハンザワは続ける。「今から80年前、当機構のQT出身のキmotor常務に、そちらにいらっしゃるヴェノミ代議士からある個人融資を持ちかけられました。QTとは当機構の量子頭脳技術ロボット官僚のことです。その融資は、木星の異星島市にあるヴェノミ代議士のファミリー企業『異星島ステート』が当時二束三文の価値しかなかった木星の土地を20億アースドルで購入するための転貸資金です。その土地は十数年後、異星島宇宙港の建設予定地となって値上がりし、異星島ステート社は巨額の利益を得たのです。QTはその金儲けのカラクリを知りつつ、ヴェノミ代議士に20億アースドルを融資しました。地球中央経営機構として運営モラルを問われても仕方のない与信行為です。これについて当機構は謝罪の上、処分を受ける覚悟でいます」ハンザワは頭を下げた。
「聞き捨てなんことを言うなー!」幹事長が吠える。「みなさん、私がその融資を受けたのは、又イトコの娘婿が経営する会社の資金繰りを助けるためなんですよ。私がそれで金儲けをしたようなことを言われるのは甚だ心外だ。発言を取り消せ!」
「まだ続きがあります」ハンザワは止めない。「その異星島ステート社ですが、調べたところ65年前から定期的に数億の現金を口座から引き出していました。その内の1000万アースドルは口止め料として融資に関わったQTのキmotor常務に振り込まれていました。そして残りの金は全て、ヴェノミ幹事長、あなたが受け取られていたんですよね?違いますか、幹事長!!」
「事実無根だ!とんでもない濡れ衣だぞ名誉毀損だ発言を撤回しろ謝罪しろ謝れ!!」
幹事長はたてがみを振り乱して威圧する。しかしハンザワは受け流す。
「間違っているのなら謝ります」
「だったら然るべき証拠を見せてみろ!どうなんだ!」幹事長は、身体にまとった緑の触手がのたうったような模様の外套をひるがえし、語気を強める。
「ございます。お見せしましょう。ここに二つの資料があります。一つは異星島ステート社の口座の出金記録。そしてもう一つは、くじら座タウ星銀行にある、ヴェノミ幹事長、あなたの隠し口座の入金記録です。この二つの資料の数字、完全に一致している!合計100億アースドルもの不正入金。あなたはこれらの資金を、選挙運動収支報告書にも政治資金収支報告書にも記載していません。これはどういうことなんでしょう。ヴェノミ幹事長!」
「記憶にないな」幹事長はギョロリとした目を見開きながら、完全にとぼける。
「ヴェノミ幹事長。『記憶にございません』で済むのは汎銀河国会での答弁でだけの話。そんな馬鹿げた言い訳、一般社会では通用しない!いま多くの銀河市民があなたを見ているんです。銀河市民に向けきちんと説明してください」とハンザワ。
「誰も助けてはくれませんよ。説明できないのなら謝罪すべきです。それが政治家として人として最低限度の義務ではないですか?」シライ大臣も続ける。
「政治家の仕事とは、人々がより豊かに、より幸せになるために、政策を考えることのはずです!今この汎銀河は大きな危機に見舞われています。航宙業界だけでなく、ありとあらゆる業界が、厳しい不況に苦しんでいる。それでも人々は必死に今を耐え忍び、苦難に負けまいと必死に歯を食いしばり、懸命に日々を過ごしているんです。それはいつかきっとこの汎銀河にまた誰もが笑顔になれるような明るい未来がくると信じているからだ!そんな銀河市民に寄り添い、支え、力になるのがあなた方政治家の務めです!あなたはその使命を忘れ、銀河市民から目をそらし、自分の利益だけを見つめてきた。謝ってください!この汎銀河で懸命に生きる全ての人に、心の底から侘びてください!!」
「幹事長!やりなさい!銀河市民のために!」シライ大臣は叫んだ!
「ヴェノミー!土下座しろー!!」ハンザワも叫んだ!
するとヴェノミ幹事長は机の前にそろりと出ると、アルファケンタウリ人特有の前足と後ろ足を器用に折り曲げ、唐草模様の外套が床に着くくらいまで突っ伏し、大きな獅子のような頭を床に擦り付け、そしてその姿勢のまま絶命した。
「これがホントの、し・し・ま・い・death!!」
全てを見届けた大和田のセリフが全銀河に響き渡った。

『A.I.C.O. Incarnation』全12話

メチャクチャ暗い話しだった。暗いというか、シリアスというか。SFなんだけどね。ネットフリックス発のアニメ?これ系って、こういうシリアスばっかりだよね。もっと楽しいだけのアニメとか作れないもんなんかね。

『モンスター娘のお医者さん』全12話

タイトルのとおり。モン娘たちの街でワイワイした仲間を診療したりする話。セクシーなモン娘ばっかりでイイねー!でもいつも思うのは単眼だけはオレ受け付けないわ。あれって需要あるのか?

『半沢直樹(第二期)』全10話

今回も面白かった!前回以上に歌舞伎役者たちの過剰演技が!顔芸レベル!話も毎回山場があって、勧善懲悪で、現代の時代劇ってい言われるのも分かる。もう原作ストックはないけど、続きも見たいなー!