あらすじ
(略)
亮人::どぅおもー!漫才風読書感想で〜す!
使い魔・ゲンキ君::今回は谷甲州先生の『戦闘員ヴォルテ』だガル!
亮人::わが愛しの「徳間デュアル文庫」や!
ゲンキ君::徳間デュアル文庫は、結構いいSF小説を出してくれてたレーベルだったガルな。
亮人::なのにいつの間にか自然消滅!せめて別れの言葉は言ってーな!
ゲンキ君::まぁ今は徳間文庫が新旧のSFとミステリに力を入れているガルから!
亮人::でもやっぱりデュアルなんよな!デュアル、スタンバイ!
ゲンキ君::アホなこと言ってないで、あらすじ紹介するガル!
亮人::これ前知識なしに読んだんやけど、《航空宇宙軍史》シリーズの一部だったのね。
ゲンキ君::航空宇宙軍によって作られた遺伝子工学サイボーグのプロトタイプ、ヴォルテが主役だガル。
亮人::しかしヴォルテは謎の声に導かれて逃亡。追う航空宇宙軍の後藤大尉。ということで各話で様々な場所での逃亡劇と死闘が描かれるんやな。
ゲンキ君::ヴォルテの超運動能力と超回復力で何とか死線を切り抜けるけど、極寒や劣悪な環境での戦闘ばかりで本当に読んでいて息が詰まるガル。
亮人::この緊迫感は、さすが谷甲州先生やな。ラストは一応追っ手に大打撃を与えるけど、まだゴールにはたどり着いてないやん。ぜひともヴォルテの最後の到達地まで描いてほしいわ!
ゲンキ君::そうだガル!
亮人::でもこの極寒の描写ってほんま真に迫ってたな。「いやー極寒のあとは風呂に限る!あー極楽極楽!あれ?湯の中に何かあるぞ?記号や!「やや強く」って書いてある!やや強くの記号が湯の中にあった!」
ゲンキ君::ってそれは「銭湯inフォルテ」じゃないかーい!そもそも「やや強く」は「フォルテッシモ」で、「フォルテ」は「強く」じゃないかーい!そして厳密には「銭湯inフォルテ」じゃなくて「フォルテin銭湯」じゃないかーい!
亮人::まぁまぁ!「そして風呂上がりはパフェよね!パフェの上にフランスの尖ったタワーが乗ってる!」
ゲンキ君::ってそれは「尖塔inパルフェ」じゃないかーい!パフェのフランス語のパルフェじゃないかーい!そして厳密には「尖塔onパルフェ」じゃないかーい!
亮人::はいはい!「あ!あんなところにウサイン・ボルトが!観光してる!引率の人についていってる!」
ゲンキ君::ってそれは「先導inボルト」じゃないかーい!もうほぼ「戦闘員ヴォルテ」の原形がないじゃないかーい!そして厳密には「ボルトwith先導係」じゃないかーい!
亮人::いちいち、うるさいなー。厳密厳密って!そんな細かいことはムリや!なんせオレは、戦闘サイボーグならぬ「単細胞ーグ」やからw
ゲンキ君::もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!