くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ネトフで異本~読メで贋物

ネットオフにて。

読書メーターの懸賞にて。

大澤めぐみ『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』!大澤めぐみ先生の作品は前から気になってたの。でも入手困難になってる本も多い?ゲッターできて良かった!
光瀬龍『異本西遊記』!光瀬龍先生の最後の著作。文庫にもなってない本。光瀬版西遊記にして、『百億の昼と千億の夜』の隠れた続編かとも考察されている作品。ジグソーハウスさんの通販サイトで逃してからずっと探してたのに、ネットで格安で見つかるとは!?
そして読書メーターの懸賞で当選した、阿泉来堂先生の『贋物霊媒師』のサイン本が到着したー!2冊ともにサインが入ってる!ありがとうございます!読書系Vtuberの方もオススメしてて気になってた本!すぐに読むことにします!

ネトフでおにぎり~オフで御前試合

ネットオフにて。

羽倉崎のブックオフにて。

森川智喜『バベルノトウ 名探偵三途川理vs赤毛そして天使』!三途川理シリーズ、これで全部そろったー!発売リアルタイムのときは存在を知らなかったから買えてなかった本。まさか今こんなにレア本化してるなんて!森川作品こんなに面白いのに!
南條範夫駿河城御前試合』!あの漫画『シグルイ』の原作小説!この中の11試合のうちの1つをフィーチャーしたのがシグルイらしい。今アマゾン中古で1000円超えのレア本になってるらしく、まさかブックオフで見つけられるとは思わなかった!ラッキー!

ジョー・ネッター『ブッカケ・ゾンビ』

あらすじ
美しい妻と娘に囲まれ、満ち足りた生活を送る男には、やめられない悪癖があった。エロ動画だ。今日もまた家族の目を盗んでアクセスしたポルノ掲示板に大ニュース。憧れのセクシー女優が主演するAVがこの町で撮影され、エキストラ男優を募集しているのだ。家族に知られたら終わりだが、あの女優にブッカケる機会を逃す手はない!しかし、撮影現場の墓地で起きたのは――そう、ゾンビの襲撃だ。食人集団も現われ地獄と化した町を行く彼の、そして愛する妻子の運命は?超絶エログロ・ホラー。

スシ、テンプラ、フジヤマ、ゲイシャ、ニンジャと並ぶ海外でも通じる日本語「ブッカケ」。そのブッカケが日本に帰ってきた!しかもゾンビになって!?よくこのお下劣が翻訳されたもんだ!出版社の英断に拍手!
妻と娘を愛する平凡な主人公。しかし伝説のポルノスターが復活するという話に居ても立っても居られず、撮影会に応募。その撮影がゲスの極み。墓場に女優を埋めて、顔だけ出してるところに「ブッカケ」。この発想、アホすぎやろ!?そして撮影現場を突然襲うゾンビ。血もアレも飛び散るし、アレはゾンビに噛みちぎられるし。やがて逃亡劇。途中で、ネクロフィリアの墓守やカニバリストの市長など醜悪なキャラクタばかり出てくるし。よくここまでゲスい話を書いたもんだ。最後は家にたどり着くが……。これは家族愛なのか?よくもこんなグチャグチャな話を出したな!?
とりあえずB級ホラーを楽しめる、変な話が好きな人にはオススメ!
これを出版してくれた扶桑社文庫に拍手!そしてこのユーモアを織り込んだ見事な翻訳にも拍手!

ネトフで言語

ネットオフにて。

ミエヴィル『言語都市』!ミエヴィル好きなのに、なぜか持ってなかったやつ!ミエヴィルは『都市と都市』が大傑作なんだけど、これも評判よさそうよね!

ネトフで鰊

ネットオフにて。

林譲治『記憶汚染』!この頃の林譲治先生のAADDシリーズとかメッチャ好きなんだけど、復活しないかな。いまだにメッチャ待ってるのに。
町井登志夫『改革者蘇我入鹿』!『諸葛孔明卑弥呼』『爆撃聖徳太子』もゲッターしてあるので、これは早く読まねばならぬ!
ストロス『アイアン・サンライズ』!『シンギュラリティ・スカイ』の続編。『シンギュラリティ・スカイ』は10年以上前に、今は潰れた難波のブックオフでゲッターしたなー。まだ積読だけど!この本が出た頃は、英国のニュースペースオペラがブームだったね。
セイヤーズ『五匹の赤い鰊』『死体をどうぞ』!《ピーター・ウィムジイ卿》シリーズはこれで10冊そろえた!あと3冊だ!
モフィット『第二創世記』!『創世伝説』の続編。『創世伝説』は岸和田のブックオフが潰れたときに閉店セールでゲッターしたな。この写真の上巻の表紙の宇宙のうしろに、愛犬ゲンキ君みたいなのがおる!?

夕木春央『方舟』

あらすじ
9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。
イムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。

この終わり方よ!これは想像してなかった!やられた!
興味本位で山中の謎の地下施設を訪れた大学時代のサークルメンバー。そこに道に迷った一家。暗くなり地下施設で一夜を過ごすことに。そのとき地震で出入口が封鎖。さらに地下水の水位が段々上がってきた。そこで起こる殺人。地下施設から脱出するためには誰か一人を犠牲にしなければならない。ここは犯人に犠牲に。果たして何のための殺人で、犯人は犠牲になってくれるのか?
この緊迫感よ!設定のアイデアがすごい!キリキリする。そしてラストの!なによこの発想!嫌な後味よ!まるで黒い「たったひとつの冴えたやりかた」や!このやりかたは、ほんまに想像できなかった!やられたね!

宮でwiz

最寄りの宮脇書店にて。

河出文庫『百合小説コレクションwiz』!斜線堂有紀先生や南木義隆先生や深緑野分先生が気になってたので!
ネッター『ブッカケ・ゾンビ』!家族を愛するけど、隠れてアダルティな動画を見るのが趣味の男。一念発起して撮影現場に参加した。そこにゾンビが。こんなアホな話に1300yenも出していいものがと思ったけど、新刊並んでるのを見たら我慢できなかったw
しかしながら今日新刊で買ってきた2冊、思いっきりサイテーな組み合わせだw

林譲治『大赤斑追撃』

あらすじ
木星の象徴である大赤斑―それは惑星上を漂う“大いなる渦”。少女・美鈴らが操る軍払い下げの民間宇宙艇フェニックスは、調査航行中、些細な誤解からミサイル攻撃を受ける。その相手は、宇宙軍が誇る最新鋭鑑ネルソンだった。かくして、赤褐色の靄たなびく中、命のメンツを懸けた、猛烈なチェイスが始まった!ハードSFの気鋭が書き下ろしで贈る。痛快スペース・アクション。

徳間デュアル文庫の中編作品を出してたレーベル内レーベル「デュアルノヴェラ」の一冊。
木星の大赤斑を調査してた民間船が軍艦から攻撃を受けて大追撃を繰り広げる。
面白かった!この過酷な木星大気圏内の描写がリアリティ。そして敵も見方もキャラクタがいいね!

早川書房編集部『ハヤカワ文庫JA総解説1500』

あらすじ
1973年3月、日本人作家のSF専門レーベルとして創刊されたハヤカワ文庫JA。その後ミステリや評論、エッセイ、コミックなどの他ジャンルも包括した国内総合エンタメレーベルとして刊行を続け、このたび通算1500番に到達した。それを記念し、2021年にSFマガジン・ミステリマガジンに掲載された総解説企画を書籍化。1番の小松左京『果しなき流れの果に』から、先進的なアイデアで話題を呼んだアンソロジーの1500番『異常論文』まで、全作品の書誌情報と、作家や評論家らによる解説を通し番号順に収録。巻頭に全初版カバーをフルカラーで掲載。『ハヤカワ文庫SF総解説2000』に続く公式ガイドブック。

(感想鋭意制作中)