くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

有栖川有栖『ダリの繭』

ダリの繭 (角川文庫)

ダリの繭 (角川文庫)

あらすじ
幻想を愛し、奇行で知られたシュール、リアリズムの巨人―サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けた、この天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が…。事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なダイイングメッセージに挑む。ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、有栖川有栖『ダリの繭』だガル!!
亮人::《作家アリスと火村英生》のシリーズの2冊目やんな!
ゲンキ君::今回の事件は、心斎橋のジュエリーショップの社長が殺される事件だガル。シュールレアリスムの巨匠であるサルバドール・ダリを心酔する社長。ダリを真似て髭までソックリのトンガリ髭にしているんだガル。
亮人::相当のヘンコやな。狐の嫁入りくらい、変や!
ゲンキ君::その社長が、六甲山の別荘にある瞑想カプセル「繭」の中で死体となって発見されるんだガル。しかも特徴の髭が剃られて無くなっていたり、不可解なポイント多数。
亮人::雲行き相当怪しげやなー。
ゲンキ君::その不可解が一本の線に繋がる推理は、さすが臨床犯罪学者の火村英生だガルね!
亮人::気持ちいい快晴のようなスッキリとした推理やったな!
ゲンキ君::しかしそれ以上に衝撃だったのは、作家アリスが筆を執りはじめたキッカケだガル。それはアリスが高校生の時、ラブレターを女の子に渡したけど、その子が翌日に自殺未遂。自殺未遂の動機は「何も楽しいことがないから」だと。そして「オレのラブレターはなんだったんだー」という絶望を小説にぶつけたのが、小説家になるキッカケだったらしいガル。
亮人::このエピソードはトラウマもんやろ!!こんなん心が荒天!?絶望で全てを捨てて逃げたくなるわ。
ゲンキ君::本当に怖いエピソードだガル。
亮人::雷に打たれるくらい怖いわ。
ゲンキ君::あとは、人は誰しも「ダリの繭」という逃げ場が必要という言葉も印象的だったガルね。アリスは小説執筆が「繭」だったり。
亮人::そうやんなー。人生の大雨には傘が必要やわな!
ゲンキ君::ところでご主人、なんで今日は天気の例えばっかり使ってるガルか??
亮人::『ダリの繭』だけに、今日は「黒雲(cocoon)」がかかってるからね!
ゲンキ君::ご主人のギャグにも黒雲がかかってるガル。。。
亮人::オレはいつもギャグにも国運を賭けるがごとく挑んでるのにーww
ゲンキ君::どんだけ大げさガル!もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!
★★★★☆
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