- 作者: ロバート A.ハインライン,矢野徹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1986/09/17
- メディア: 文庫
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あらすじ
アメリカ合衆国全体が、一人の予言者による専制政治下にあえぐ近未来。惑星間旅行は中断され、きびしい検閲制度のもと、社会は予言者とその側近にいいように操られていた。しかし、自由を求める人々は、カバル党という地下組織を作っていたのだ。なんとしても、この欺瞞に満ちた宗教専制政治を打破し、個人の権利が保証させる社会をうちたてなければならない!だが…革命勢力と反革命勢力との激突を、ハインラインらしい緻密な構成で描く「もしこのまま続けば」、ミスター計算器ことアンディ・リビイが自分の才能にはじめて気がつくことになる「不適格」ほか一篇を収録。
《未来史》第三巻。250頁の中篇「もしこのまま続けば」と短篇「疎外地」「不適格」収録。
《未来史》は、一巻を学生時代に、二巻を数年前に読んだのだが、まったく内容を覚えていないorz未来史集大成の『愛に時間を』を読もうと思ったら、また一巻から再読せねばならん。
中篇「もしこのまま続けば」は、宗教専制政治下の21世紀後半アメリカで、新米近衛兵ジョンが現人神に捧げられる処女に恋したことから、イッキにレジスタンスへ身を投じる!結構燃える展開の連続!単純で純朴なジョンの恋の行方も面白かったw「疎外地」は、「もしこのまま続けば」のアフターストーリー。「不適格」は一転して宇宙SF。小惑星を移動させて地球火星間のステーションにするミッション。数学が得意という隠れた天才リビイが危機を救う姿は胸がすく!リビイは『メトセラの子ら』にも登場するとのことなので、これは読まねば!!どの話も成長物語でキャラクタが活きいきして楽しく読んだ!
- もしこのまま続けば
- 疎外地
- 不適格
★★★★☆