ロバート・A・ハインライン『地球の緑の丘』
- 作者: ロバート・A ハインライン,矢野徹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1986/07/01
- メディア: 文庫
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あらすじ
盲目の吟遊詩人ライスリングが歌う「地球の緑の丘」の調べは、宇宙を行くものすべての上に、せつせつたる望郷の念を呼び起こすのだった…人類の、緑なす地球への想いをあますことなく描ききり、名作の誉れ高い表題作はじめ、“月を売った男”デロス・D・ハリマンの後日譚「鎮魂曲」、事故のため高所恐怖症に陥った宇宙パイロットと可愛い子猫の物語「宇宙での試練」そして、スゴ腕の便利屋集団の活躍をユーモラスに描く「犬の散歩も引き受けます」など、宇宙に進出しはじめた人類の夢と輝望と冒険を、瑞々しいタッチで綴る、ハインライン中期の傑作中短篇11篇を収録!
未来史の第2巻。でも1巻を読んだのが随分昔であまり記憶に無いんだよなあ…しかし名篇「月を売った男」は鮮明に覚えており、この本にはその続篇「鎮魂歌」が掲載されているとの事で手に取った。メッチャよかった!!この本の白眉。宇宙への情熱が一人の男を突き動かす姿はじつに素晴らしい。ハリマンが夢を叶えられて本当に嬉しい。他にも宇宙時代の人々の生き方を切り取ったような「宇宙操縦士」「帰郷」「宇宙での試練」あたりも好きだ。宇宙開発での事故を描いた「坐っていてくれ、諸君」「サーチライト」も緊迫感が伝わるようで巧い。とりあえず月面都市関連の作品はわくわく感にハズレがない。一方でオールタイムベストの常連の表題作はなんかぴんと来なかったなあ。。。
- 宇宙操縦士
- 鎮魂曲
- 果てしない監視
- 坐っていてくれ、諸君
- 月の黒い穴
- 帰郷
- 犬の散歩も引き受けます
- サーチライト
- 宇宙での試練
- 地球の緑の丘
- 帝国の論理
★★★★★