くじら座タウ星府立大学SF研究会

主に読書(SF中心)について書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。

さよなら2015年回顧・小説篇

毎年恒例、年の終わりの振り返り。小説からランキング。

読んだ本の数:52冊
読んだページ数:17503ページ

一位は、バクスターのハードSF『時間的無限大』。ワームホールウラシマ効果を利用した実現可能性の高い技術のタイムマシン、壮大な宇宙の歴史の終焉、想像力の限界に挑んだハードSF。《ジーリー》シリーズは他の作品も読まなければ。
二位は、ツツイ先生のエッセイ『私説博物誌』。動物の生態を人間社会に当てはめたり、楽しい文章。ツツイ作品は『言語姦覚』も読んだが、こちらも言語を考察したエッセイで読み応え充分。
三位は、米澤穂信先生の三冠ミステリ『王とサーカス』。二年連続で年末ミステリランキング本で三冠を獲った。ラノベ時代から追いかけてたファンとしては感慨無量。もう、よねぽと気軽に呼べない遠い人になってしまったw。本作も、太刀洗の成長と報道とは何かというテーマがミステリと見事に融合。
四位は、レムの『ヨン様』。プレミア本として有名だったが、映画化されるタイミングで奇跡の復刊。シリアスな未来像をユーモアで描く。
五位は、菊地秀之のクトゥルーもの『妖神グルメ』。クトゥルーははじめて触ったが、おふざけスレスレのノンストップ、日本的料理方法のクトゥルー
六位は、中村融編纂の『街角の書店』。「奇妙な味」を集めた作品集で、ヘンテコな話ばっかりで嬉しい!
七位は、モリミーの『有頂天家族2』。1巻の毛玉もそのままに、新キャラクタも登場してパワーアップのノンストップで大騒動。
八位は、ハインラインの『ダブルスター』。太陽系議会の政治家の替え玉を演じることになった役者の奮闘。ストーリーテリングが巧い。ハインラインは、未来史の『動乱2100』も読んだ。ハインラインはいいよー!
九位は、ハリスンの『テクニカラータイムマシン』。映画をリアルに手軽に撮るために、ヴァイキングの時代に行く。ドタバタで楽しい。モンキーパンチ先生のイラストもGOOD!
十位は、広瀬正先生の『マイナスゼロ』。再読だから、この順位だけど、間違いなく日本の時間SFの最高峰。
十一位は、ワトスンの短篇「アミールの時計」。無機物の神によるシンギュラリティを描いた傑作。間違いなくオールタイムベスト級。収録の英国SF傑作選『アザーエデン』自体が、おもしろい話がイッパイのお得な本だった。
十二位は、田中啓文の『イルカ』。おふざけ全開の姿勢がイイ!終始笑えるサイコーな作品集。
十三位は、大森望責任編集『NOVA+』。『屍者帝』オマージュアンソロ。どれも本家を意識しつつもノリノリで書かれていて楽しい!
十四位は、ドイルの『ホームズ』。ホームズははじめて読んだが、ミステリであると同時に、よいキャラクタ小説!
十五位は、今野敏の『隠蔽捜査』。友人からプレゼントしていただいた思い出本。話自体も、警察幹部の苦悩を描きながら、リーダビリティ高く、好印象。
十六位は、高畑京一郎の『ダブルキャスト』と『タイムリープ』。タイムリープは再読。どちらもシリアスなのに爽やかで、設定もしっかり練られていた面白い。
十七位は、ウェルズの『タイムマシン』。時間SFの始祖を今更ながら初読。当時は想像もできないような未来像を描いており、刺激的。
十八位は、野崎まどの『野崎まど劇場2』。『1』に負けず劣らず、枠にはまらないぶっ飛んだ一冊w
十九位は、小松左京の時間SF傑作選。あらゆるシチュエーションの時間SFが考えられており、どれもシリアスだが、どれも傑作。
二十位は、谷甲州の『仮装巡洋艦バシリスク』。《航空宇宙軍史》シリーズを読みはじめる、一冊目として読んだが、佳作ぞろいの短篇集。
他にはホーガンやニーヴンも良かったし、《キャプテン・フューチャー》の舞台となった年が今年2015だったので読んでみたり、四天王寺さんの古本市でハヤカワ文庫がざっくざくの棚があって大量購入して積読が増えたり、いろいろ充実した読書ライフをおくれました!!2016も楽しい読書ができるように頑張ります!!!