SFマガジン700【国内篇】 (創刊700号記念アンソロジー)
- 作者: 大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: 文庫
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あらすじ
日本SF界の礎にして最先端であり続けた専門誌〈SFマガジン〉の創刊700号を記念したアンソロジー【国内篇】。
1959年の総監当時から現在までの掲載作品から、平井和正、筒井康隆、鈴木いづみの傑作短篇、貴志祐介、神林長平、野尻抱介、秋山瑞人、桜坂洋、円城塔の書籍未収録短篇の小説計9篇のほか、手塚治虫、松本零士、吾妻ひでおのコミック3篇、伊藤典夫のエッセイ1篇を収録。
編者・大森望による「編集後記」も併録
超豪華アンソロジー!個人的には筒井康隆と野尻抱介と秋山瑞人が目的で購入。筒井先生の、今まで文庫には収録不可能と言われてきていた「上下左右」が読めただけで大満足。トールサイズ化の賜物だね(ニッコリw。それにしてもこの集合住宅は、夕方からセクロスしすぎだろうw。2008年9月に発売予告が出たが立消えとなった野尻先生の《公認研究士》シリーズの一篇も、一番宇宙のスケールを感じられる正統SFで素晴らしい。早期の書籍化希望!先生、仕事してください!!!秋山瑞人も「おれはミサイル」「海原の用心棒」とあと一篇《陸海空》の陸が書けたら書籍化という話だったが止まったまま。。。しかし「海原の用心棒」素晴らしい。中篇なのにノンストップの緊張感で読める!クジラ(と潜水艦)が主人公で、『猫の地球儀』を彷彿とさせる筆致がイイ。神林長平もこんな未書籍化シリーズが埋もれていたとは知らなかった。異星人の遺物を推理する過程がスリリングで楽しい。これもシリーズを早く書籍化してもらって、まとめて読みたい。桜坂洋は、もうすぐ書籍化とのことなので安心w。コミカルかつグロテスクでいて結構SFしてて読みやすい。円城塔は、正直今まで苦手だったが、今回は時間モノということで楽しく読めました。お気に入りになったかもw。他にもマンガの神様・手塚治虫のSFマンガや翻訳家評論家・伊藤典夫のSFエッセイなどバラエティに富んで、SFに浸るには最高の一冊でした。
- 「緑の果て」手塚治虫
- 「虎は暗闇より」平井和正
- 「インサイド・SFワールド この愛すべきSF作家たち(下)」伊藤典夫
- 「セクサロイド in THE DINOSAUR ZONE」松本零士
- 「上下左右」筒井康隆
- 「カラッポがいっぱいの世界」鈴木いづみ
- 「夜の記憶」貴志祐介
- 「幽かな効能、機能・効果・検出」神林長平
- 「時間旅行はあなたの健康を損なうおそれがあります」吾妻ひでお
- 「素数の呼び声」野尻抱介
- 「海原の用心棒」秋山瑞人
- 「さいたまチェーンソー少女」桜坂洋
- 「Four Seasons 3.25」円城塔
★★★★★