くじら座タウ星府立大学SF研究会

主に読書(SF中心)について書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。

エドモンド・ハミルトン『反対進化』

反対進化 (創元SF文庫)

反対進化 (創元SF文庫)

あらすじ
キャプテン・フューチャー』や『スター・キング』でスペース・オペラの雄として知られるハミルトンは、奇想SF短編の名手でもある。カナダ奥地で発見されたゼリー状の奇妙な生物との遭遇を描く表題作、人里離れた山中に落下した多面体状の隕石に秘められた秘密「呪われた銀河」、『キャプテン・フューチャー』と同じ宇宙を舞台にした「失われた火星の秘宝」など傑作10編を精選。

科学的に古びているのは致し方ないがそこは見るべきところではなく、当時の最新科学トピックを取り入れた先見性と筆致にこもるパワーや寂寥感を味わうべき。地球人類の存在意義を揺るがすラストの「呪われた銀河」と表題作の二篇のアイデアが秀逸。勢いだけで最後まで読ませる「アンタレスの星のもとに」「ウリオスの復讐」も楽しい。そして一転してペーソスあふれる最後の二篇で締められているのもニクイ演出。個人的に白眉はその最後の二篇から「審判のあとで」の虚無感に。

  • アンタレスの星のもとに
  • 呪われた銀河
  • ウリオスの復讐
  • 反対進化
  • 失われた火星の秘宝
  • 審判の日
  • 超ウラン元素
  • 異境の大地
  • 審判のあとで
  • プロ

★★★★☆