くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

止まり木館『玩具の棺 Vol.4』


玩具の棺 Vol.4
作者:入ヶ岳愁・神谷貴至・柴田楼・登蟷螂・鷲羽巧
出版社/メーカー:止まり木館
発売日:
メディア:

あらすじ
(なし)

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は文フリ大阪でゲットした同人誌、止まり木館の『玩具の棺vol.4』だガル!
亮人::京大を中心とした大学生が集まって作られた本なんかな。オレのTwitterフォロワーさんも寄稿されてると、文フリ当日の朝、ツイートで知って急遽買いに行ったんよなー!
ゲンキ君::でも買った甲斐のある読み応え充分の作品ばかり収録されていて大満足だったガル!
亮人::ほんまに京大生だからか知らんけど、どれも完成度が素晴らしく、同人レベルを超えてどれも商業レベルの作品なんよなー!?
ゲンキ君::それでは各作品を見ていこうガル!

  • 登蟷螂「下女・きぬの忠義」

亮人::これは!?すごい!こんなんほぼ「連城三紀彦」やん!川が戻るやつのリブートやん!!
ゲンキ君::戦中戦後の混乱期に失踪した母。凶行現場の不穏な記憶。下女きぬに育ててもらったが、きぬの死後に判明する記憶の正体。二転三転する真相。まさに「戻り川心中」の中の1編と言っても過言でない出来栄えガル!
亮人::作者さんは「景色を借りて外側をなぞっただけの模倣」とあとがきで述べられているけど、オレは川が戻るやつと同じ空気を感じたな!すごい!
ゲンキ君::こういうリブートは同人誌だからこそ出来ることだけど、ここまで遜色ないのは中々出来ないガルよ。
亮人::本家もコッチも両方好きやわ!

  • 入ヶ岳愁「夕陽には届かない」

ゲンキ君::学校の旧資料室でタバコを吸ったのは誰かというただの日常ミステリ。
亮人::と見せかけて、話が二転三転し非常にスリリングやった!ある人物の特殊能力が後半の展開の鍵になり、明るい教室が反転しキリキリとした夕闇の暗い人間関係が明るみに出る。上手いなー!
ゲンキ君::もちろん日常ミステリとしてもシッカリとした理屈が通っていて面白いガルよ!
亮人::この主人公たちの屈託がこの先にどうなるのか、わたし気になります!!
ゲンキ君::「日常の謎」だからって某有名作品のモノマネせんでもいいガルよ!

  • 鷲羽巧「倒錯の構図」

ゲンキ君::『刑事コロンボ』を意識したという刑事モノ倒叙ミステリだガル!
亮人::これもスゴイ!倒叙の犯人が追い詰められる緊張感と、犯行の綻びが意外な所から飛び出してくる驚き。完璧!倒叙の楽しみが全て詰まってるわ!
ゲンキ君::犯人との立ち話の最後に「最後にひとつだけ」と不意の質問や、序盤の犯人の軽い失言に「なぜ●●を知っていたのですか?」とプレッシャーをかけたり、倒叙のお約束が詰まってるのも本当に嬉しいガルね!
亮人::う~ただ私の倒叙は、コロンボではなく古畑任三郎なんですね~(眉間を指で押さえながら)
ゲンキ君::文字で古畑のモノマネしようとしても伝わらないガルよ!

亮人::一番の問題作!むしろこのタイトルで、この本買おうと決意を固めたw
ゲンキ君::のび太がふと手に取った『ラヴクラフト全集』。そしてクトゥルフ神話を実話と勘違いして、スネ夫らにバカにされたことから、ドラえもんに頼んでひみつ道具を使いクトゥルフ神話の世界に行くことに。
亮人::日本のどこかにある蔭洲升を訪れるのび太ドラえもん、ってだけでもうアイデアの勝利やん!笑えるやん!
ゲンキ君::蔭洲升にはもちろんインスマス面の住民。だごん協会。そしてルルイエの浮上。
亮人::こんなんニヤケが止まらんやん!ドラえもんがやけに説明過多なのもオモロイし!これはイイ二次創作!ぜひ続編希望やな!!
ゲンキ君::ってかご主人、たしか『ラヴクラフト全集』は積読のまま放置してたんじゃないかガル?
亮人::ちーん(SAN値減少中)

  • 神谷貴至「気まぐれ」

ゲンキ君::警察物!連続通り魔女が逃走中。主人公が次の犯行現場に居合わせる。しかし犯人の行動に違和感。
亮人::それもこれもこの被害者の行動原理が!これは意外性!他にない作品やん!
ゲンキ君::犯人の「気まぐれ」もこんな背景があるとは驚きガル!
亮人::面白い作品を書く人はいっぱいおるねんなー!本当にいい出会いやったわ!
ゲンキ君::これだから文フリは面白いガルな!!
亮人::ということで、最後にネタいくで~!
ゲンキ君::今日は上手く出来るかな?
亮人::出来るかなじゃないねん!強い気持ちで行くねん!!(byさや香)
ゲンキ君::突然のモノマネ?!早く謎かけ行くガル!
亮人::「この同人誌の英題」とかけて!
ゲンキ君::英題とかけて?
亮人::「オレらの漫才風読書感想」ととく!
ゲンキ君::このネタととく?そのこころは?
亮人::どちらも「こーふぃんおぶぎゃんぐ(THE COFFIN OF GANG/興奮ofギャグ)」でしょう!おあとがよろしいようで!
ゲンキ君::『玩具の棺』って英題が「THE COFFIN OF GANG」だったガルね!すごい上手いことタイトル付けてるガルなー!って全く興奮できるギャグではないんだが!?
亮人::ちーん(SAN値減少中)
ゲンキ君::「興奮」どころか「古墳」くらいシーンと静まり返ってるガルw
亮人::古墳はやめて!せめて「墳丘墓」くらい「紛糾も」してw
ゲンキ君::古墳時代以前の弥生時代に作られた古墳の原形「墳丘墓」。って誰が分かるガルか?もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!

収録作品

  • 「下女・きぬの忠義」登蟷螂
  • 「夕陽には届かない」入ヶ岳愁
  • 「倒錯の構図」鷲羽巧
  • ドラえもん のび太インスマスを覆う影」柴田楼
  • 「気まぐれ」神谷貴至

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浮草堂美奈『タイムスリップ・アンド・ニンファ』


タイムスリップ・アンド・ニンファ
作者:浮草堂美奈
出版社/メーカー:浮草堂
発売日:2015/10/17
メディア:文庫判(A6)

あらすじ
タイムマシンを発明した中二年男子。30年後の同窓会にタイムスリップしたら、クラスのいじめられている女子が、自分の美貌を鼻にかける高慢性悪女になっていた!?ゆるSF初恋物語

文フリget本。タイムマシンと聞いて即getした。タイムマシンを開発した中学生の坂田君。30年後の同窓会へ跳ぶ。そこでは、いじめられっ子だった陽菜が大暴れしていた。中学ではブスといじめられていた陽菜。しかし自信がないだけで、本当は美人。ここで大きなテーマが、女子にとっての顔の美醜。容姿は女子にとって大きな尺度で、それが自信にも繋がるのかー。女子がカワイイを維持するのは大変なんだなー!?勉強になりました。そしてタイムトラベルを繰り返して坂田君は陽菜を助けられるのか?短いけれどテーマが詰まった作品でした!
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大友青・最東対地・大城密・逸木裕・瀬川コウ・緑川聖司・今村昌弘『見世物小屋 Vol.01』


見世物小屋 Vol.01
作者:大友青・最東対地・大城密・逸木裕・瀬川コウ・緑川聖司・今村昌弘
出版社/メーカー:Blue Novel Records.
発売日:2019/09/08
メディア:文庫判(A6)

あらすじ
(なし)

文フリget本。様々なジャンルの作家7人が各曜日をテーマにSSを寄稿したアンソロジー!ホラーが多めだったけど、良かった!3~4ページで、こんなにホラーな感情に持っていかれたり、キレイに落としたり、どの作品も上手かった!これは商業出版では出会えない本だね!特に『屍人荘の殺人』の今村昌弘先生がGOOD!ボコって病院送りにしてしまった先輩へお見舞いに行く話。ケンカでもなさそうだし果たして何があったのか、日常ミステリ的にも読める。さすが!『屍人荘の殺人』でも見せた驚きとサービス精神はSSでも垣間見える!
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さゆと『宙の王家』


宙の王家
作者:さゆと(著)・ぽいぽい(絵)
出版社/メーカー:sizukuoka
発売日:2019/01/20
メディア:文庫判(A6)

あらすじ
サラ・キャロラインは王家に迎えられた。
太陽系を巡る宇宙船国家のひとつ、《キャロライン》に。
望まぬ地位に翻弄されるサラの支えは陽だまりの少女・フィーネとの逢瀬。 しかし国家間の政治と戦争は、フィーネの操る白銀の機動兵器・ヒトガタを中心に渦巻いていた……。
無垢な少女の目線からつづられる愛と戦争のスペースオペラ小説。

文フリget本。スペオペ好きとして手に取れて良かった!宇宙船国家同士が戦争を繰り返しているという、往年のスペオペラノベ的な設定!王家に強制編入されるサラ。心通わせた少女フィーネを前線に立たせるための人質。フィーネは出土した超兵器を唯一扱える人間。燃える設定!想い合うサラとフィーネ。百合とSFが上手く混ざり合っていてイイ!終盤もアクションあり陰謀ありで、のめり込んだ!ラストに判明する背後にあった人間関係もGOOD!女の子も可愛くてロボもカッコイイ、このイラストいいね!大満足!
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藍間真珠『わたしとあなたのあわいことのは』


わたしとあなたのあわいことのは
作者:藍間真珠
出版社/メーカー:藍色のモノローグ
発売日:2017/07/09
メディア:文庫判(A6)

あらすじ
近未来の世界を舞台に、少女たちの関係性を描く短編集。
「変わり者のあなたと諦めの悪い私」「心ばかりの悪だくみ」「雪が溶けたら」「イマジネイション憧憬」の4編を掲載。

文フリ大阪でゲットした本。近未来の世界でのティーン女子同士の淡い関係性が描かれた短編集。百合SF!仮想空間というSFガジェットと女の子の恋心というテーマが密接に結び付いたストーリーの「イマジネイション憧憬」が白眉!こういう淡い恋とバックグラウンドのSF成分な感じが至高よね!「変わり者のあなたと諦めの悪い私」の、未来の社会をバックボーンに垣間見せながらも、二人の少女の距離感が絶妙で、冒頭からお気に入り作品!一番百合SF成分が強いしね!表紙もこの短編のイラストで、淡いタッチが恋心とオーバーラップしてイイ!!
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文フリ大阪~ビンドゥでチーズナン~書肆アラビク~葉ね文庫~ジグソーハウスで絶体絶命~らんぷ亭~サンマルクカフェ

文学フリマ大阪に行ってきました!!小説の同人誌即売会
ということで最寄り駅の天満橋に10時半に集合。しかし彼女さんは、朝に軽く具合が悪かったらしくて、30分の遅刻。オレはすでに30分前には着いていたので、1時間は待つことに。まぁ待つの全く苦にならないタイプだから、いいんだけどw 文フリも11時開場だしね。ということで京橋シティモールジュンク堂に行って1時間ウロウロしてた。そして11時に無事集合して、いざ文フリへ!会場のOMMビルは駅から地下で繋がってるから楽々。
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  • 京都大学推理小説研究会『フーダニットベストvol.5』
  • 止まり木館『玩具の棺vol.4』
  • BlueNovelRecords『見世物小屋vol.1』
  • 浮草堂・浮草堂美奈『タイムスリップ・アンド・ニンファ』
  • シーラカンスバカンス・白樺あじと『黒塚さんの犯罪蒐集』『黒塚さんの犯罪蒐集3』『南風原と生木の探偵ごっこ 黒咲館の殺人』『月岡兄妹の推測』『冬が嫌いな殺し屋の冬』『空飛ぶ灰皿 熊の理由』『飲み会が終わったら』『神隠しに会いに行く』『天笠画廊のこと』
  • アレステア・レナルズ『武道館にて。』
  • ジョー・ホールドマン『我は四肢の和を超えて』
  • 一服亭・いぐあな『ボトルメール Twitter300字移民船SS集』
  • sizukuoka・さゆと『宙の王家』
  • 藍色のモノローグ・藍間真珠『わたしとあなたのあわいことのは』

とりあえず釣果を全部列挙。
まず一番に行ったのは、京大推理研。京大推理研では、犯人当てミステリ短編を創作発表することが会の伝統で、その中から優秀なものが部誌『蒼鴉城』に掲載されて、その中のさらにベスト集が『フーダニットベスト』。円居挽先生や森川智喜先生、そして今年の鮎川哲也賞の方丈貴恵先生の学生時代の作品が掲載されている!これは買い!ってか人気でスグに品切れになるんじゃないかと考えて、一番に行った!あとブースにいたTwitter相互フォローの鷲羽さんに挨拶もさせてもらいました!シュッとしたイケメン眼鏡男子で驚いたw そして鷲羽さんが寄稿されていると朝にツイートされていたので、急遽、止まり木館のブースに行って『玩具の棺』もゲット。止まり木館は、京都の学生さんが集まった創作グループらしい。
お次は、BlueNovelRecordsさんへ。『見世物小屋』という、様々な作家7人が各曜日をテーマにSSを寄稿したアンソロジー!ホラー多め?なんといっても『屍人荘の殺人』の今村昌弘先生とmy地元作家の緑川聖司先生が寄稿されているということでゲット!ほかにも横溝正史賞や日本ホラー小説大賞の作家さんもいて読書幅広がりそう!
お次は、浮草堂さんへ。『タイムスリップ・アンド・ニンファ』。事前にTwitterハッシュタグで「#文フリ大阪」で巡回して情報収集してたら、タイムマシンがテーマということを発見してチェックしてたもの!時間モノは買いだよね!在庫僅少と作者さんTwitterに書いてあったので、早くに行ったら「ブース一番乗りです」って歓迎してくれて嬉しかったよw
お次は、シーラカンス・バカンスさん。これは去年の文フリ大阪でたまたま買った『ミステリーな君に』という日常ミステリ本でメッチャ好きになって、今回絶対に行こうと決めてたブース。一番の目的だったので「ブースにある本全部ください」って言ったったw それらの経緯も全部作者さんに話せたし、「日常ミステリが好きなら米澤穂信先生も好きですか」とかトークも少しできて、メッチャ嬉しかった!!
お次は、アレステア・レナルズ『武道館にて。』とジョー・ホールドマン『我が四肢の和を超えて』!関東のSFコンベンション「はるこん」のブース。はるこんが毎年作ってる銀背そっくりの非商業出版本「はるこん・SF・シリーズ」!去年はロバート・J・ソウヤーを買ったので、今年は2冊買ってみた!今年発売のラヴィ・ティドハーは来年買うかなw
お次は、またまたご冗談を!さんのブース。一服亭さんの『Message in a bottle Twitter300字移民船SS』が委託で置いてるとのことで。SFの掌編を集めた作品集!SFということと、表紙のロボにヒトメボレで、即ゲット!
お次は、sizukuokaさん。『宙の王家』。宇宙国家スペースオペラの百合SFということで、ソッコーでゲット!事前の情報収集で見つけたとき、これしかないと思ったw 時代は百合SFだしね!
最後は、藍色のモノローグさん。『わたしとあなたのあわいことのは』。近未来の少女たちの関係性を描く短編集。情報収集のとき、上のsizukuokaさゆとさんのTwitterを回ってたら「これぞ百合SF」とのツイートされていたのでゲットしてみた!オマケに冊子やバッグまで付けてくれて嬉しかったし!
ということで巡回終了!今年は、見本誌が別の部屋に置かれていたり、出店ブース数も増えたのか、かなり規模が大きくなっていってると感じた。あともう一点。彼女さんが体調万全じゃないということで、荷物を全部オレが運ぶことにしたんだった。ブースで話させてもらった人たちは、ちょっとアヤシイ奴と思ったかもw そして筋肉痛にもなったしw

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移動してランチ。京阪シティモールの8階のビンドゥというカレー店へ。チーズナンが目的。このチーズナン、かなりふんだんにチーズが使われていて、すごいボリュームで大満足だった!!オレが頼んだ日替わりカレーの、エビとカボチャのカレーも美味しかったし!いい店だったわ!
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移動。中崎町へ。葉ね文庫さんが一番の目的だけど、今日は15時にオープンということで、その時間になるまで書肆アラビクさんへ。ゆったりとソファに座って、アイスコーヒーを飲んだ!ここのコーヒーは本当に絶品!家では出せない味。
そして葉ね文庫さんへ。詩歌が専門の新刊と古本のお店。期間限定で変わる店内の壁に施されるアート「葉ねのかべ」が新しくなっていて、針金アートと音で魅せる仕掛けで面白かった。彼女さんは一冊本を買って、店長さんとも少し話をさせてもらって、良かった!楽しかった!
扇町へ移動。ジグソーハウスさんへ。お馴染みの、SFとミステリと幻想しか置いてない古本屋さん!

火浦功の小説《みのりちゃんシリーズ》のゲームブック『手軽にできる絶体絶命』!みのりちゃん好きだから嬉しい!でも文フリで散財しすぎて1冊しか買えなかったw ってかハヤカワ文庫、ゲームブックのレーベル「ハヤカワ文庫GB」なんてあったんかい!?そしてお店のお二人ともいつもながらにお話させてもらった!色々と話させてもらって、うん色々あるね。お二人はいつも優しく話ししてくれて本当に有難いです!いつも大感謝。
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そして夕食に天神橋筋商店街の洋食らんぷ亭。昼間のチーズナンが重すぎて、あんまり食べれなかったけど、ナポリタンをなんとか食べたw
最後にサンマルクカフェでまったりトーク。自分でゲッターできなかったので彼女さんに代わりに買っておいてもらった麻耶雄嵩『痾』をゲット!

講談社文庫の今年の夏のミステリフェアで復刊したけど、部数が少なくて地方の本屋には入ってこなかった!?彼女さんがお取り寄せで確保しておいてくれた!ちょうど今日『夏と冬の奏鳴曲』読み終わったので、嬉しすぎるんご!!そしてGUNDAM CONVERGEのシャア専用ズゴックもプレゼントしてくれた!オレは地元では見つけられなかったんだけど、ゲットしてくれるとは。シャアが一番活き活き使いこなしてた機体!この蟹みたいなフォルム、やっぱりジオン水泳部はシブいなー!!ゲットしてくれて、ありがとう!!愛してる!!

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ということで解散&帰宅。楽しい一日だったぜい!!

麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社ノベルス)

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社ノベルス)

あらすじ
歪んだ館が聳え、たえず地が揺れ、20年前に死んだはずの女性の影がすべてを支配する不思議な島「和音島」。真夏に雪が降りつもった朝、島の主の首なし死体が断崖に建つテラスに発見された。だが殺人者の足跡はない。ラストで登場するメルカトル鮎の一言が齎す畏怖と感動。ミステリに新次元を拓く奇蹟の書。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
ゲンキ君::今回は麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)』だガル!
亮人::この夏の講談社文庫のミステリフェアで、突然に麻耶先生の『痾』が復刊したんよな!?復刊の部数は僅少やったみたいやけど、無事にゲッターできたので、その前日譚の『夏と冬の奏鳴曲』を読んだわけよ。
ゲンキ君::ってか『夏と冬の奏鳴曲』と『痾』は直接の続編なのに、なんで『痾』だけ復刊したんだガル?
亮人::それが謎なんよなー。『夏と冬の奏鳴曲』の文庫も、アマゾン中古で1500円前後のプレミアがついてるんやから、ぜひ復刊してほしいのに!
ゲンキ君::まぁご主人は本書をノベルス版で読んだ後、たまたま文庫版も見つけてゲッターしてたガルね。
亮人::そうそう、100円で見つけられてラッキーやったわ!
ゲンキ君::麻耶作品は入手困難が多々あるけど、カルト的な人気の本が多いので、ぜひ復刊してほしいガル!
亮人::ということで本編。これがまた「何だこれ」「スゴイ」としか言えない内容やんけ!!
ゲンキ君::キュビズムがメインテーマだったガルね?
亮人::そうそう、途中でキュビズムについての講義があるねん。それが刺激的やった!ピカソとか、あんなカクカクした多面みたいな変な絵に、ちゃんとした意味があったねんなー!?知らんかった!平面のキャンバスに、正面から側面に反対側まで同時に描く、さらに過去から未来までも同時に描く。そんな実験的な精神があったんや!?
ゲンキ君::そしてそれが終盤にストーリーのカギになっていく展開なんだガル。
亮人::殺人の方は首なし死体というセンセーショナルなものだけど、解決してもフーンって感じw それよりも、主人公のうゆーさん(如月烏有)と助手のとーりちゃん(舞奈桐璃)よ!
ゲンキ君::とーりちゃんにキュビズムが絡む深刻な事態が起こって、さらにそこから全てをひっくり返す急展開の連続。
亮人::しかもリドルストーリー的に謎に明確な答えがないまま放置されて終わっていく。なんじゃこりゃ~!とーりちゃんは●●だったのか?!呼び方が二種類あるのには気づいていたが、まさかこれは。
ゲンキ君::最後のページで登場したメルカトル鮎が残す言葉にも衝撃だったガルね。
亮人::うゆーさんは狙ってこういう目に遭わされたんか?
ゲンキ君::あの映画はなんだったんだガル?
亮人::みんなが舞台となる島に集まった理由である、20年前に死んだ女優・和音の主演映画『春と秋の奏鳴曲』。あれが上映されたシーンでは、不気味すぎてマジで鳥肌たったわ。。。
ゲンキ君::まさに著者の言葉どおりの「開けてびっくり玉手箱」だったガル。
亮人::ミステリを超越した奇書やな。
ゲンキ君::ところでゲンキ君もゲージツを極めたガル!キュビズムの神髄を会得したガル!これを見るガル!
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亮人::ってこれキュビズムじゃなくて「九尾ズム」やないかーい!!
ゲンキ君::( ^ω^)……。
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亮人::って自分がキュビズムになって誤魔化すんかーい!!芸術だけに、お「アート」がよろしいようで!!ってナニ言わすねん!もうええわ!
★★★★★
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高屋奈月『フルーツバスケット(9)』

フルーツバスケット (9) (花とゆめCOMICS)

フルーツバスケット (9) (花とゆめCOMICS)

とりあえず今巻まで借りてるので、読んだ―!夏休みの巻。
新生徒会。由希が新会長として他のメンバーとの顔合わせのため、登校。新副会長の真鍋翔はなんかフラフラ軽い。新会計の倉伎真知は無表情だけど人のいないところでは暴れてる?なんにせよ、また由希が苦労しそうなメンバーだ!
魚ちゃんの気になる人。コンビニバイトで出会った男性。紅野。飄々としてるようで、魚ちゃんと気が合いそうだけど。でも実は草摩家当主・慊人の補佐役。紅野も十二支なのか?だとしたら魚ちゃんも苦難の道か?これは可哀想。
花ちゃんの過去。アニメで今週みた回!いじめ。ひどい。残酷な描写。でも透と魚ちゃんに出会えて良かった!!
夾の父親。夾の母親を殺したのは夾?そのせいで父親は夾を恨んでいる。卒業後は、本家で軟禁状態にしておけと暴言。それでも父親か。夾のこの先も暗雲。
紅葉の持ち込んだ避暑旅行とリンの来訪。次の巻では旅行だー!そして透の思い出のキャップの人は、由希と確定かな?いいねー!とか思ったら、リンの来訪。この人は、潑春の恋人っていう人かな?なぜ来訪したのか?紫呉さんに詰め寄って、どうなるのか?謎は次の巻へ。
「恐怖の雨宿り」。読み切り短編。いつものメンバーで雨宿りをしつつ、怪談話をすることに。ってかコレ、怪談じゃねー!!反則じゃ!!キモすぎる!!ちーん。