くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

麻耶雄嵩『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)

あらすじ
首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人……。京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。2人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。島田荘司綾辻行人法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、麻耶雄嵩のデビュウ作『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』だガル!
亮人::いやー面白かったなー!!好き嫌い分かれる作風と聞いてたけど、メッチャ面白かったわ!!
ゲンキ君::なんでも京都大学在学中に本書でデビュウしたらしいガル。
亮人::すごい。京大の推理小説研究会の出身なんやなー。
ゲンキ君::だから舞台の京都のはずれの森にある洋館の名前が「蒼鴉城」なんだガルね。
亮人::京大推理小説研究会の会誌の名前も『蒼鴉城』なんやー。
ゲンキ君::日本の経済界を牛耳る今鏡家の屋敷・蒼鴉城で次々に人が殺され、名探偵・木更津悠也と銘探偵メルカトル鮎が推理合戦をするガル。
亮人::この推理合戦が驚きの連続やったな!次々と推理を繰り出しては否定され、また推理。
ゲンキ君::奇抜な推理の連続だったガル。
亮人::途中の「生首だるま落とし」の推理にはさすがに魂消たけどw
ゲンキ君::最後も驚きの推理だったガルね!
亮人::まさかアノ人が!そして、見立てミッシングリンクにも驚き!
ゲンキ君::まさかアノ小説が見立てに使われるとわ!
亮人::本格ミステリのファン以外は置いてけぼりになりかねない、ギリギリのネタやなー。でも面白かったわ!
ゲンキ君::本書は、小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』のオマージュ作品でもあるのガル。
亮人::そっちは未読やけど、それでもミステリ愛が感じられて、楽しく読めたよな!
ゲンキ君::そして、メルカトル鮎
亮人::サブタイトルにもなってるのに、登場シーン少なすぎや!
ゲンキ君::しかし印象的だったガル!まさか本当に「最後の事件」になったガル!?
亮人::よくこの「最後の事件」から、シリーズ化しようと考えたな―。
ゲンキ君::メルカトル鮎といえば、台詞も特徴的だったガル!
亮人::途中、ポワトリンのオマージュ台詞あったよな?「愛あるかぎり戦いましょう。 命、燃え尽きるまで」ってw 言った瞬間、脱力したわw
ゲンキ君::こういうところが、メルカトル鮎の憎めない魅力なんだガルね。
亮人::メルカトル鮎、そして麻耶雄嵩、これからも読み続けていかねば!!
ゲンキ君::ところでご主人、なんか字がだんだん薄くなっていってないガルか?
亮人::メルカトル鮎メルカトル鮎メルカトル鮎メルカトル鮎メルカトル鮎
ゲンキ君::あーどんどん見えなくなっていく。
亮人::ポン!!!!!
ゲンキ君::あ!見えた!
亮人::これがホントの「見える化トル鮎」!!なんちゃってw
ゲンキ君::それが言いたかっただけガルか!!しかも「動詞+化」は日本語文法的におかしいガル!!
亮人::じゃあ「可視化トル鮎」か?ww
ゲンキ君::もう無茶苦茶でござりまするガル!もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!
★★★★★
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