
- 作者: 松尾由美
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2017/02/19
- メディア: 文庫
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あらすじ
アルバイトをしながら、自分を見つめ直している佐多くんは、あるお屋敷で、突然やってきた一匹の猫とその秘書だという男に出会う。実業家のA・ニャンと紹介されたその猫が、過去に屋敷で起こった変死事件を解き明かす?!って、ニャーニャー鳴くのを通訳しているようだが本当?次々と不思議な出来事とニャン氏に出くわす青年の姿を描いた連作ミステリ。文庫オリジナルだニャ。
亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は松尾由美先生の『ニャン氏の事件簿』だガル!
亮人::ニャン氏、面白いわ!カワイイわ!
ゲンキ君::ニャン氏は一見、本当にただの猫。しかしその本性は実業家兼童話作家なんだガル!?そして探偵までするんだガル!猫なので当然ニャーとしか言わないが、秘書兼運転手の丸山がそれを通訳!?ニャン氏が推理をニャーと言ったら、丸山がそれを通訳して推理を披露するガル!?
亮人::さすがニャン氏!!
ゲンキ君::でもコレよく考えると、麻耶雄嵩の『貴族探偵』と似た構図だガルな?!探偵は一見なにもしていない。横にいる人がセッセと証拠を集めたり推理をしゃべったり。
亮人::それがニャン氏だから!!すごい!スピードもある!
ゲンキ君::連作短編で、どの話もニャン氏が大活躍ガル!「ニャン氏登場」では、いきなりニャン氏が現れて、数年前に大邸宅で撲殺された主人の謎を話を聞いただけで解明。「猫目の猫目院家」では、古いパソコンを持って失踪した人を一瞬で見つけ出した。「山荘の魔術師」では、ホテルの喫茶で出会っただけのお爺さんの昔話の美女消失事件を話だけで解決。「ネコと和解せよ」では、ネットで有名な「ネコと和解せよ」のネタ画像の小ネタを上手く使いながら、蔵から掛け軸が盗まれた事件を解き明かす。「海からの贈り物」では、主人公の元カノの相談をニャン氏との連携で上手く解決。「真鱈の日」では、ホームズの「まだらの紐」の小ネタと絡ませつつも、主人公の祖父にかけられた殺人容疑を見事にニャン氏が晴らす。どれもニャン氏の頭脳が冴えまくりだガル!
亮人::ニャン氏、すごいなー!身体能力もスゴイし!
ゲンキ君::え?特にニャン氏ただの推理猫で身体能力を発揮するシーンはなかったけど?ニャン氏は静かに推理をニャーと言うだけガル。ともかく『ニャン氏の事件簿』は続編『ニャン氏の童心』も出てるみたいだし、これからが楽しみガルな!!
亮人::そうそう!ワールドカップでも得点したし、セネガル代表でも頑張ってもらいたいわ!!
ゲンキ君::!?!?ってそれは、サッカーのニャン選手だガル―!!表記ゆれで、ニアンやニアングとも呼ばれてる、セネガル代表サッカー選手!!
亮人::それはミステイク!許してニャンww
ゲンキ君::猫語を使ってもダメだガル!!もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!
収録作品
- ニャン氏登場
- 猫目の猫目院家
- 山荘の魔術師
- ネコと和解せよ
- 海からの贈り物
- 真鱈の日
★★★★☆