くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

白樺あじと『ミステリーな君に』『南風原と生木の探偵ごっこ』


作者:白樺あじ
出版社/メーカー:シーラカンス・バカンス
発売日:2017/05/07
メディア:文庫判(A6)

あらすじ
『ミステリーな君に』
文芸部の部室に置かれていた作者不明の原稿。犯人捜しならぬ「作者捜し」を始める文芸部の面々。やがて、彼らの捜査はミス研や文化祭実行委員も巻き込んでいく。果たして文芸部は作者を見つけることができるのか? 青春ミステリー×日常の謎×フーダニット!!


作者:白樺あじ
出版社/メーカー:シーラカンス・バカンス
発売日:2016/11/23
メディア:文庫判(A6)

あらすじ
南風原と生木の探偵ごっこ
無気力女子高生・生木は、殺人事件に遭遇する特技を持つ少女・南風原に気に入られ、彼女の活動「探偵ごっこ」に巻き込まれる日々を送っていた。今日も南風原に呼ばれ現場に出向いた生木だったが、あるはずの死体が消えていて…。ガール・ミーツ・本格ミステリー。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、シーラカンスバカンスというサークルの白樺あじとさんの小説同人誌が二冊だガル!
亮人::同日に読み終わったから、二冊同時感想で行くで~。
ゲンキ君::これは9/9の文フリ大阪でゲットした本だガルね。
亮人::S.Y.S.文学分室の堺屋皆人さんとの合同ブースで、魅力的なミステリがいっぱいやった!
ゲンキ君::次の機会があったら、また絶対に行かないといけないガル!
亮人::それでは一冊目に行ってみよう。
ゲンキ君::『ミステリな君に』だガル。高校の文芸部の話だガル。
亮人::文芸部の部誌を作ろうというときに、いきなり無記名の原稿が早朝の部室の机の上にドーンと置かれてるのを発見。しかも読んでみると、傑作。それを部誌に掲載していいものか、「作者探し」推理していくという話やな。
ゲンキ君::メッチャ面白かったガルな!
亮人::そうそう!青春ミステリ&日常ミステリは結構好きで読んでいってるけど、上位に来るくらいフェイバリットや!
ゲンキ君::最上位はやっぱり米澤穂信先生だガルか?
亮人::米澤先生の《古典部》シリーズや円居挽先生の創元推理文庫のシリーズがオレの中でトップやねんけど、それに勝るとも劣らないくらい好きやったわ!
ゲンキ君::そこまで言うガルか?
亮人::もちろんミステリをそこまで読み込んでるワケじゃないから、個人的に好きってだけやけどな!
ゲンキ君::原稿を置ける可能性のある容疑者の中から推理で一人に絞る理論的道筋も、しっかりとフーダニットだったガルね!
亮人::綺麗に推理してたな!
ゲンキ君::物語の冒頭と締め方もちゃんと伏線になってたのも、いいガルね。
亮人::冒頭の主人公の過去のエピソードや、主人公が創作を苦手としているという設定も、ちゃんと一つの物語として内包されてる丁寧な作りで大好きやわ!
ゲンキ君::いい本を見つけれたガルよね!?
亮人::ホンマにいい出会いやったわ!もう一冊『南風原と生木の探偵ごっこ』も面白かったんよ。
ゲンキ君::こちらは殺人事件。死体発見を引き付ける特殊能力を持つ探偵志望少女・南風原(はえばる)と、それに巻き込まれる洞察力の冴えた無気力少女・生木(なまき)のコンビだガル。
亮人::メインの事件は死体移動がテーマやったな。
ゲンキ君::旧校舎から転落死したような死体を発見する南風原。しかし、生木を呼ぶ電話をかけに行ってる間に、死体が謎の移動をしているガル。
亮人::死体を移動させるということは、犯人が戻ってきて動かしたと思いきや、その事件から発展して更なる事件へ。その展開していく過程が面白かったわ!
ゲンキ君::死体を見つける南風原そして探偵したい南風原だけど頭が冴えてるのは生木、というホームズ役とワトソン役がどっちがどっちだか分からないデコボコの二人の関係性も面白かったガルね!
亮人::死体発見を引き付ける特殊能力が、南風原じゃなく、生木の苦悩につながっていくというラストも面白かったわ!
ゲンキ君::続巻もあるみたいなんで、次にどこかに出店されるときに、絶対にゲットしに行かないといけないガルね!!
亮人::あともう一つ絶対に言っておかないといけないのは、価格!これ一冊100円やってんよ!?そんなことある?
ゲンキ君::カラーじゃない、文集っぽいシンプルな印刷製本といえど、この内容で100円は安すぎガル!!!
亮人::クオリティから言ったら、もっと何倍もの値段を付けてええと思うわ!!
ゲンキ君::そういう意味でも「買い」な本だガルね!
亮人::一冊100ページ前後と手に取りやすいのもええ感じやしな!次の、冬の文フリ京都か、来年の文フリ大阪か、絶対に白樺あじとさんの他の本も全作品買う決意が今固まったわ!!
ゲンキ君::そうだガル!!ところで、このブログも研究会と名乗るからには、部誌とかは作らないガルか?
亮人::そうやなー。作ってもいいけど、続かへんやろ。「部誌に二号はない」って言うしw
ゲンキ君::「武士に二言はない」だガル!もっとヤル気だすガル!
亮人::「部誌は書かねぇぞ他用事」!!いぇあ!!ww
ゲンキ君::「武士は食わねど高楊枝」みたいなノリで言われても。なんでそんなに偉そうだガルか!?
亮人::そうやなー。偉そうより、もっと対等(帯刀)でいかなな!武士だけにw
ゲンキ君::へりくだれー!もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!
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