くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

笹本祐一『星のダンスを見においで(1)』

星のダンスを見においで〈1〉 (ソノラマ文庫)

星のダンスを見においで〈1〉 (ソノラマ文庫)

あらすじ
湊町・横須賀。女子高生の冬月唯佳(とつきゆか)がよく顔を出す「どぶ板通り」の骨董品店のジャックには、大いに謎めいたところがある。ベトナム帰りの元外人部隊と噂される風貌、がらくたの山の中の精緻なメカ、何よりもめったに店を開かない商売不熱心さ。だが、さすがの唯佳も、ジャックが「笑う大海賊の秘宝」の秘密を握って身を潜める凄腕の宇宙海賊であろうとは、思いもしなかった。

創元文庫から先月に復刊したので、初版のソノラマ文庫積読を引っ張り出してみた。普通の現代の横須賀の女子高生・冬月唯佳がひょんなことから宇宙海賊になっちゃう話。もちろん巻き込んじゃう宇宙船の乗組員は地球人じゃないはずなのだが、ヒューマノイド(というか普通の外人風の外見)なのは御愛嬌。少女の宇宙海賊ということで、『ミニスカ宇宙海賊』(=モーパイ)の原点の作品でもあるのかな。普通の少女が宇宙を冒険するというプロットは胸躍りますな。全二巻の一巻目なので、まだ巻き込まれた地上でのドンパチが多いのだが、宇宙のシーンになると宇宙艦同士の戦闘シーンなど緊迫感があって面白い。攪乱幕、便利すぎw
★★★☆☆