くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ジェイムズ・P・ホーガン『プロテウス・オペレーション(上)』

プロテウス・オペレーション〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

プロテウス・オペレーション〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

あらすじ
1974年、世界はかつてない暗黒時代を迎えていた。第二次大戦で圧倒的勝利をおさめたナチス・ドイツが、ヨーロッパはおろかアジアやアフリカ、さらには南アメリカまで支配していたのだ。ナチスの魔手は次第にアメリカ合衆国へと伸び、ふたたび戦争が起こるのは必至だった。そのアメリカに唯一残された最後の希望が《プロテウス作戦》だ――過去の世界に選りすぐりの工作隊を送りこみ、歴史の進路をねじ曲げて、いち早くナチスの野望を叩きつぶすのだ!かくして《プロテウス部隊》は勇躍時間の流れに飛びこんだが……人気絶頂のホーガンが時間テーマに挑んだ雄渾のSF大作!

ナチスが勝った世界で、アメリカももう攻められそうで危ないのでタイムマシンで第二次大戦に《プロテウス部隊》を送って歴史を変えよう、というお話。ナチスが勝った世界も実は《オーバーロード》という集団がタイムマシンでナチスに技術供与(核兵器など)した末にできた改変世界だった、その前の世界はナチスもない平和な人類の進歩と調和した世界だった、という設定は絶妙だ。プロテウス部隊が修正した世界が、いまの歴史となるのかな?上巻は、ドイツのポーランド侵攻まで。下巻に急ぎます。