
- 作者: 大崎梢
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/08/07
- メディア: 文庫
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「本屋さん」をモチーフに、短編を一作書いていただけませんか?書店をこよなく愛する作家・大崎梢が、同じくらい書店が好きにちがいない人気作家たちに執筆を依頼。商店街、空港、駅近、雑居ビル。場所は違えど、多種多様な人が集まる書店には、宝石のようなドラマが生まれる。読めば笑えて、泣けて、心がふっと軽くなる、そんな素敵な物語十編。
題名もそのままに「新刊書店」をテーマに各作家が魅力的な本屋さんに関する物語を紡いだ饗宴アンソロジー。一番多いタイプの、本に関する謎を解く日常系ミステリはもはや王道の感もある安定感ですな。どれも面白い。それにも増して異彩を放っているのはロバの一人称小説という超変化球の「ロバのサイン会」!ほっこりできて、一番気に入った。「和菓子」と「ペット」のアンソロジーも読まねば。
- 「本と謎の日々」有栖川有栖
- 「国会図書館のボルト」坂木司
- 「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」門井慶喜
- 「モブ君」乾ルカ
- 「ロバのサイン会」吉野万理子
- 「彼女のいたカフェ」誉田哲也
- 「ショップtoショップ」大崎梢
- 「7冊で海を越えられる」似鳥鶏
- 「なつかしいひと」宮下奈都
- 「空の上、空の下」飛鳥井千砂
★★★★☆