さよなら2014年回顧・小説篇
毎年恒例、年の終わりの振り返り。小説からランキング。
読んだ本の数:62
読んだページ数:19781
- 第一位 ジョー・ウォルトン『図書室の魔法』
- 第二位 アンディ・ウィアー『火星の人』
- 第三位 眉村卓『消滅の光輪』
- 第四位 米澤穂信『満願』
- 第五位 フェリクス・J・パルマ『宙の地図』
- 第六位 グラント・キャリン『サターン・デッドヒート』
- 第七位 円居挽『河原町ルヴォワール』
- 第八位 クリフォード・D・シマック《シマックの世界》
- 第九位 アンソロジー『SFマガジン700』【国内篇】【海外篇】
- 第十位 スタニスワフ・レム『宇宙創世記ロボットの旅』
- 第十一位 高齋正「ニュルブルクリンクに陽は落ちて」(『日本SFベスト集成』より)
- 第十二位 林譲治『ウロボロスの波動』
- 第十三位 今日泊亜蘭『海王星市から来た男』
- 第十四位 高田郁《みをつくし料理帖》全10巻完結
- 第十五位 乾緑郎『機巧のイヴ』
- 第十六位 アンソロジー『SFマガジンベストNo.3』
- 第十七位 ジェイムズ・レナー『プリムローズ・レーンの男』
- 第十八位 泡坂妻夫『しあわせの書』『生者と死者』
- 第十九位 一肇『少女キネマ』
- 第二十位 円城塔「Φ」(『NOVA+バベル』より)
- 次点 アンソロジー『変愛小説集』
一位は、ウォルトン!《ファージング》三部作から好きだったけど、今回も良かった!少女モリがぐんぐんSF小説を読んで仲間と感想を言い合うのは、全読書家必読!
二位は、今年のSFでも必ず上位に来るであろう、火星の人!火星に取り残されたマークのユーモアに救われる!
三位は、司政官!世界と政治を構築する筆跡がスゴイの一言。長いけど、第一世代SF作家の実力を見せつけられた。
四位は、満願!主要なミステリーのランキング本で総なめの三冠を達成したので、説明不要。よねぽファンとしては嬉しい限り!
五位は、スペインSF!前作『時の地図』も好きだったが、やっぱり良い。話がわき道にそれまくりなヘンテコ筆致がクセになる!
六位は、土星!秋山瑞人がハヤカワ文庫のベストに選んだだけあって、木星冒険が手に汗握る!
七位は、《ルヴォワール》四部作、完結!どんでん返しの妙と、京都の天才大学生たちの会話が楽しい。
八位は、《シマックの世界》全二巻!『大きな前庭』『愚者の聖戦』ともに、古いアメリカのテイストで牧歌的な空気感がサイコー!
九位は、SFM通算700号記念アンソロジー!収録作ぜんぶが読み応え充分だったが、とくに文庫に収録不可能と言われてた筒井康隆先生の「上下左右」が読めたのが嬉しかった!
十位は、レム!天才が繰り出すコメディ。しかし意外に楽しいw
以下は、みをつくし料理帖が完結したことや、水玉螢之丞先生や香月日輪先生など物故者を偲んだり、いろいろあった一年でした。