くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

さよなら2016年回顧・小説篇

毎年恒例、年の終わりの振り返り。小説からランキング。

読んだ本の数:41冊
読んだページ数:13542ページ

一位は、よねぽ先生!6年前の京都での講演会のときに、先生に直々に《ベルーフ》シリーズ短篇を早く本にしてくださいと言って、それがやっと今年一冊にまとまった。感慨深い!ミステリ年間ベスト本の上位常連にもなって、素晴らしい活躍。
二位は、眉村卓先生の《司政官》シリーズの短篇集。シリーズ長篇『消滅の光輪』も大傑作だったが、短篇も素晴らしい。植民惑星を統治する難しさ、組織の一員としての立ち位置、全てが濃密。シリーズ短篇集二冊目の『長い暁』も来年中に読みます!
三位は、ベイリー二冊。今年はベイリー復権の年だったね。『カエアンの聖衣』が新訳で出て、それが好調だったようで短篇集『ゴッドガン』も出たし、『時間衝突』も新版が出た。どれもスゴイ発想力で楽しかった!
四位は、アシモフの短篇集。表題作のロボットものの短篇が泣ける泣ける。いい話なんで、友人にも貸しちゃったもんw
五位は、ファーマー。《リバーワールド》シリーズ第一巻。念願だったシリーズをコンプしたので、読みはじめた。設定からして面白いし!来年はファーマーを重点的に読もうかな。
六位は、カミ。レア本だった、フランス版ホームズ。ホームズの原型がないくらいコミカルで、落語のようなオチの話も多く、楽しい一冊。
七位は、『エレGY』。講談社BOXのときから気になってたんだけど、文庫を手に入れたので入院中に読んだ。メンタルやられた者同士の恋愛で、共感するーw
八位は、野尻先生の『ピニェルの振り子』。大ファンの野尻先生の最後の未読作品。壮大な宇宙の博物学。《銀河博物誌》とシリーズの銘が打たれてるのに、2巻が出ていないまま。続編をいつまでも待ってます!!
九位は、『ホワット・イフ?』。ノンフィクション。荒唐無稽な質問に対して、マジメに科学的に時にはユーモアを交えて答えていく姿勢が楽しい。これぞ科学の楽しさ!
十位は、『バッカーノ!』。フォロワーさんに勧めてもらったので、入院中に読んだ。群像劇がひとつのストーリーに集約していく展開が楽しい。続巻も買い集めていこうと決意w
十一位は、瀧羽麻子。結婚式の一日を描いた一般文芸。丁寧な心理描写と神戸の景色がマッチして、なんとも言えない気持ちになる。瀧羽さんのファンでよかったーw
十二位は、鯨統一郎デビュー作。歴史の新解釈をスゴイ理屈で通していく気持ちよさ。歴史学の世界的にはあってるのか知らんけど、こういう珍説を見るのは楽しいよね!
十三位は、神戸でインスピレーションだけでジャケ買いした『恐竜鉄道』。恐竜と鉄道、男の子の好きなものをミックスさせた、ただ楽しむという姿勢が好き!
十四位は、円居挽。《ルヴォワール》四部作が傑作で大好き。今回は日常の謎ミステリ。日常の謎でも、円居挽の構成力はスゴイ!
十五位は、光瀬龍。西郷さんが西南戦争で敗走した後、ロシアに渡って、日露戦争で日本と敵対する、という設定だけでお腹イッパイwやっぱり光瀬先生は歴史SFだよー!!
十六位は、ハインライン。ウワサの投げっぱなしエンド、堪能したw
十七位は、火浦功マッドサイエンティスト女子高生による、ゆるゆるSF。なかでも宇宙開闢の謎まで切り込んだタイムマシンSF「ブラックホールだぜい!」が大のお気に入り。
十八位は、ホームズ。ホームズとワトスンの出会いのシーンが読めただけで幸せ!『緋色の研究』ってこんな話だったんだ。話の構成にビックリしたw
十九位は、汀こるもの。読友さんのフェイバリットということで、図書館で借りてみた。キャラクタとミステリが抜群のバランスで面白い!
二十位は、クリスティの『アクロイド』。叙述トリックの原典、しっかりと確認しました!
今年も楽しい読書が出来ました。入院という最高の読書タイムもあったしね笑笑!?古本屋さんも大阪神戸を中心にイッパイ廻って、かなりいい買い物が出来たし!古本の女神がついてるせいかなwww 古本屋さんのツイッターアカウントもフォローさしてもらって、つながりも出来たし。あと熊本の蔦屋書店のSF部長さんと、繋がりが出来たのも嬉しかった!読書自体の読了冊数は年々減ってる気がするけどww楽しい読書ができてるからいいのだ!!来年もみなさん楽しい読書が出来ますようにー!!!