- 作者: クリフォード・D.シマック,谷口高夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1981/10
- メディア: 文庫
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あらすじ
頭がたりないと、村のみんなから馬鹿にされてきた男に、ある日突然、不思議な力が身についた。魚を釣り針までおびきよせ、火のないところに煙をたたせる。何でもできるその力で、彼がやったことは……「愚者の聖戦」、月々たったの4ドル16セントで、湖岸地帯の豪邸が借りられる、こんなうまい話はない、人々はあらそって契約したのだが――住宅問題のすばらしき(?)解決策「カーボン・コピー」、田舎町に漂着した植物型異星人と、一人の中年男との心暖まる交流を描いた「緑の親指」など、巨匠が詩情豊かに綴りあげた傑作SF六中篇を収録する《シマックの世界》第二弾!
《シマックの世界》と銘打たれたクリフォード・D・シマックのSF作品集・第2巻。1巻と同様に、シマックらしいアメリカの片田舎の牧歌的な雰囲気と素朴なSFのエッセンスが見事にマッチしている。楽しい。2巻は、コミカルかつビターなオチを用意している作品も多くあり、かなり好きだ。特に白眉「カーボン・コピー」の、月々4ドルで湖岸の豪邸が借りられる秘密で引っぱってホラ話なSFのオチの付け方はもうノリノリで書いたんだろうと想像できて、かなり楽しい。それにしてもシマックさんは異空間ネタが好きねえw
- ほこりまみれのゼブラ
- カーボン・コピー
- 建国の父
- 愚者の聖戦
- 死の情景
- 緑の親指