くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

イアン・ワトスン『存在の書』

あらすじ
あと二年で、この宇宙は終わりを告げる。全能の超存在ゴッドマインドに焼き尽くされてしまうのだ。新たな生をうけたヤリーンだけが、そのことを知っていた。だが彼女は、ギルドの厳重な監視のもと、黒き流れの神殿の巫女として《星の書》を執筆しながら毎日を送るばかり。超存在の計画を阻止できる者がいるとすれば彼女だけだというのに……だが、どうやって?時空を駆けめぐる少女の最後の戦い。全宇宙をゆるがす驚異の結末。ワトスンを代表する三部作、堂々の完結!!

《黒き流れ》三部作の最終巻。ウワサにたがわぬ突飛なお話でした!最後の「結び」でのメタフィクショナルな締め方にズコーってなりかけたが…第三章の終わりを読み返してみると、この破滅と再生のヴィジョンは壮大でびっくり!第一巻のただの異世界ファンタジイの世界観からは想像できない遠大な物語。ほかのイアン・ワトスンの作品も読まないといけないな!!
★★★★★