くじら座タウ星府立大学SF研究会

主に読書(SF中心)について書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。

イアン・ワトスン『ヨナ・キット』

ヨナ・キット (サンリオSF文庫)

ヨナ・キット (サンリオSF文庫)

あらすじ
サハリン(樺太)のオーゼルスキーにあるソ連の研究所で、密かに人間の意識を他の生体に刷り込む(プリンティング)実験が行われていた。
海底資源を守るばかりではなく、海底の軍事的覇権を握るために、クジラを利用するのが研究の狙いだった。
すでに第一段階として、宇宙飛行士ニーリンの脳を生まれたばかりの赤ん坊に刷り込むことに成功していた。
ところが、六歳になったニーリン坊やが突如介護人ともども漁船で逃亡を計った。
北海道沖で無事収容されたニーリン坊やは、介護人を通じて、アメリカへの亡命を要請する。
一方、メキシコのアンデスにある天体観測所では、ノーベル賞を受賞したこともある著名な天文学者ポール・ハモンドが、全宇宙の創造に関わるショッキングな学説を発表しようとしていた……。

ソ連・サハリンの研究所でクジラに人間の意識を刷り込む実験からはじまり、クジラが集団で人とは異質な鯨知性を交わらせる事により生体コンピュータ(通称「思想の星」)の役割を果たせるという、とんでもない奇想に至る。そしてメキシコ・アンデスの天体観測所ではノーベル賞学者による新宇宙論「我々の宇宙はポジ宇宙(真の宇宙)の幻の副産物で三億年後には銀河が衝突して消える」と発表。この二つの流れが合わさる時、とんでもない奇妙な結末へと行き着く。この奇想ネタを短篇で書いてたら傑作だったが、道のりがヘンテコすぎるw登場人物の行動原理が謎すぎて笑えるw鯨が三島由紀夫を再演するラスト、呆然www短篇で切れ味よく書いて欲しかった。学者の妻が暴漢に色目使うシーンとか、謎神父とか、まったく頭のおかしな人たちイランからカットしてくださいww
ネタバレ反転。「サンリオSF文庫から復刊しない理由が読んでわかりました笑。腹立つからネタバレ書いたるーwクジラの知性は集団でコンピュータになると発見したから、クジラに人間の脳を刷り込んで、クジラとコンタクトとろうとしたら、地球の全クジラが集団自殺して三島由紀夫の気持ちが分かりました、とwワトスンは日本の大学で英語教師してたらしく、日本に詳しいらしいけど、鯨食をディスるために三島由紀夫の自殺を鯨に再演させるとは笑えるねーwwwこれぞ奇想SF!!!
★★★☆☆