読んだ本の数:54冊
読んだページ数:16297頁
- 第一位 野尻抱介『南極点のピアピア動画』
- 第二位 チャイナ・ミエヴィル『都市と都市』
- 第三位 スコット・ウエスターフェルド《リヴァイアサン》三部作
- 第四位 山本弘・柴野拓美『僕らを育てたSFのすごい人』
- 第五位 ロバート・A・ハインライン『時の門』
- 第六位 円居挽『烏丸ルヴォワール』
- 第七位 柳広司『ジョーカー・ゲーム』
- 第八位 芦辺拓『スチームオペラ』
- 第九位 豊田有恒『異聞・ミッドウェー海戦』
- 第十位 桜庭一樹『青年のための読書クラブ』
- 次点 山本弘『MM9』
- 次点 レン・デイトン『SS-GB』
- 次点 岡崎琢磨『珈琲店タレーランの事件簿』
- 次点 高田郁《みをつくし料理帖》
- 次点 大黒尚人《フルメタル・パニック! アナザー》
今年も読書量は全盛期の半分以下と低調でしたが、マイベストランキング発表です。
一位は、もちろん野尻先生の新刊が出たらコレに決まってるでしょ。ニコニコ動画と初音ミク(作中ではピアピア動画と小隅レイ)という先生の本領と宇宙SFが見事に融合。素晴らしいの一言。
二位は、この難しい設定とそれを見事に書ききった腕力に賛辞。ひとつの街にふたつの国が重なって存在し、互いを居ないものとして振舞いながら生活している、という複雑な国家で起こる殺人事件を書くことで見事に奇異な世界観を浮き彫りにしている。本当に素晴らしい完成度。
三位は、スチームパンクってところも素晴らしい。しかしデリンちゃんが萌えるということのほうがもっと素晴らしい。軍に入隊するために男装をした少女の恋心って、こんな萌を外人がまさか書けるなんて驚きです。
四位は、生前の柴野さんに行ったインタビュウってだけでも素晴らしい。内容も、SF黎明期の当時の熱が感じられて、薄い同人誌だがスゴイ読み応えがある。
五位は、読メで本の交換会をしてくださって感謝の本。内容も、高名な時間SFの表題作が素晴らしい。他の短篇も捨てるところがない。
六位以下では、《みをつくし》や《フルメタアナザー》の続きが気になり来年も目が離せない作品が多かった。来年も名作を中心にイッパイ読むぞー!!