くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

『四畳半神話大系』第8話「読書サークル「SEA」」


3人の女性から誰を選択するのか悩んだ末に文通相手樋口景子さんを選択する回。まず文通の中で美化された自分の映像が流れるんだけど、その「私」が半端なく気持ち悪い(笑。何で帰国子女でスポーツ万能なんて設定を書いてしまったんだ。その上に目がキラキラだし。そしてオチの文通相手の正体は原作どおり小津で知ってたんだけど、それを知った「私」の絶望感の描写はやっぱり笑いを誘う。しかし小津のゴーストライターが明石さんで、しかも明石さん高校時代に「私」にナンパから助けてもらって、それで今も慕ってくれているんだから丸く収まるだろうに。主人公は虚像に悩まされて、結局明石さんの所に行かないって、意外に真面目だな。
(追記:次回は「秘密機関「福猫飯店」」。福猫飯店の回だけど、異次元にはまだ行かないみたい)
(追記2:文通のきっかけとなる本が『夜は短し歩けよ乙女』の文庫だった。原作では『海底二万里』だったのに。小津が『夜は短し』を渡してきたら流石に怪しいと思うだろ、普通)