くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ステファニー・メイヤー『トワイライト5 狼の月』

トワイライト〈5〉狼の月

トワイライト〈5〉狼の月

まずは有川浩の話。先週も話した、有川浩の読売新聞夕刊関西版の毎週木曜のコラム連載。今週は全4回の最終回。前回までは、自分の土手話という大技下ネタまで使って読者を笑わせておいて、最終回で今までの流れを汲みつつ泣かせるコラムで仕上げる、その手腕たるや素晴らしいと感じた。あの短い中で有川浩の作品の縮図・真髄を見せられた感じ。有川作品って軽妙なストーリイテリングで重いテーマも扱ってるんだけど、どこか軽さが抜けきらないところがあると思ってたけど、その共存が良い所なんだと見識を改めた。
して『トワイライト』の話。ベラの、ジェイコブとは付き合えないけど傍に居て欲しいって態度は酷すぎるだろ。でもジェイコブ君が豹変して、ベラの元にエドワードもジェイコブも居なくなった時には、流石にベラが可哀想になった。結局ジェイコブ君はちょっと変わったけどやっぱり芯は元のジェイコブ君で良かった!!!ところでベラって要所要所で突拍子も無い事するよね。いくら前フリがあるからって、崖か飛び降りるって、ほんと女心は理解できない。あと本当に驚いたのは、258頁のベラがジェイコブに命を救ってもらって抱きしめられた所でベラの内心を吐露するシーン。「ジェイコブが弟だったらと、あたしは望んでいた。でもいまになって気づいた。ほんとうはジェイコブにそばにいて欲しかった。こうして抱きしめられていると、兄弟なんて感じはしない。ただ心地いい……あたたかくて、ほっとして、落ち着く。安心する。ジェイコブは安全な港のような存在だ。」ちょっと待て「港のような存在」って。。。それ不倫男の言い分やん。安心できる港のような存在を家にキープしつつ俺はどんどん出港しますよ、って。これでいいのか、ベラ。
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