くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

米澤穂信『クドリャフカの順番 「十文字」事件』

クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件

「わたし、気になりません」

図書館をうろついていたら偶然目に入って激しく読みたくなって2回目の再読。
これは何度読んでも最高だねぇ。米澤穂信史上最高傑作!!文化祭小説史上(そんなジャンルあるのか?)最高傑作!!!
まず伏線と言うか「わらしべプロトコル」がイイ!特にお料理研への流れが秀逸。千反田さんと摩耶花の料理の腕にも感動を覚えた。
次に4人同時一人称システムがイイ!特に千反田さんのシーンは必見。『遠まわりする雛』では摩耶花派だったけど本作は断然千反田さんが良い。自分の好奇心と古典部の責務との間で葛藤する姿は激しく萌える。そして「わたし、気になりません」の名言。
あと漫研での口論議論のシーンで河内先輩が「商業作品に名作も駄作も無い。あるのは主観のみ。」って言ってたけど、それは無いわ。だって山田某の例があるもん、、、マンガじゃなくて小説だけど。。。
とにかく本作を読んで見てください。まずは古典部シリーズ第1巻である『氷菓』からどうぞ!!