くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

米澤穂信『遠まわりする雛』

遠まわりする雛 (角川文庫)

遠まわりする雛 (角川文庫)

文庫化に際して再読。古典部4人の立ち位置、特にホータローと千反田さんの距離感が、1年を通じて微妙に変わってきているのがよく分かる。このニュアンスをハードカバー版の感想で「ホータローと千反田さんの1年間の愛の軌跡」と書いてる過去の俺、何て恥ずかしい奴。まあ『雛』を一行で要約するとそうなるかもしれんが。摩耶花と里志は、『ふたりの距離の概算』でお付き合いを始めたと書いてあったと思うが、「手作りチョコレート事件」の心境をどう整理したのか書かれることはあるんだろうか??期待大。ホータローと千反田さんは、「遠まわりする雛」の内容を殆ど忘れていたので、この微妙な関係が新鮮だった。えるは地元の名士の千反田家の一人娘だから、ホータローは苦労しそうだ。このふたり、結婚するとしたら婿入りかな。ムラ社会にいきなり放り込まれたら最悪だろ。俺の親戚の近所の人で、このムラ社会ってやつでノイローゼになって逃げ出した人とかいるし。まあ、よねぽ先生のことだから、ホータロー×えるの関係も破局のビターな感じで終わらせる事もあるかもしれないが。

  • やるべきことなら手短に
  • 大罪を犯す
  • 正体見たり
  • 心あたりのある者は
  • あきましておめでとう
  • 手作りチョコレート事件
  • 遠まわりする雛

★★★★★