文庫化に際して再読。
古典部4人の立ち位置、特にホータローと千反田さんの距離感が、1年を通じて微妙に変わってきているのがよく分かる。このニュアンスをハードカ
バー版の感想で「ホータローと千反田さんの1年間の愛の軌跡」と書いてる過去の俺、何て恥ずかしい奴。まあ『雛』を一行で要約するとそうなるかもしれんが。摩耶花と里志は、『
ふたりの距離の概算』でお付き合いを始めたと書いてあったと思うが、「手作りチョコレート事件」の心境をどう整理したのか書かれることはあるんだろうか??期待大。ホータローと千反田さんは、「
遠まわりする雛」の内容を殆ど忘れていたので、この微妙な関係が新鮮だった。えるは地元の名士の千反田家の一人娘だから、ホータローは苦労しそうだ。このふたり、結婚するとしたら婿入りかな。
ムラ社会にいきなり放り込まれたら最悪だろ。俺の親戚の近所の人で、この
ムラ社会ってやつでノイローゼになって逃げ出した人とかいるし。まあ、よねぽ先生のことだから、ホータロー×えるの関係も
破局のビターな感じで終わらせる事もあるかもしれないが。
- やるべきことなら手短に
- 大罪を犯す
- 正体見たり
- 心あたりのある者は
- あきましておめでとう
- 手作りチョコレート事件
- 遠まわりする雛
★★★★★