くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』

○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

  • 作者:早坂 吝
  • 発売日: 2017/04/14
  • メディア: 文庫

あらすじ
アウトドアが趣味の公務員・沖らは、仮面の男・黒沼が所有する孤島での、夏休み恒例のオフ会へ。赤毛の女子高生が初参加するなか、孤島に着いた翌日、メンバーの二人が失踪、続いて殺人事件が。さらには意図不明の密室が連続し…。果たして犯人は?そしてこの作品のタイトルとは?第50回メフィスト賞受賞作。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』だガル!
亮人::第50回メフィスト賞受賞の早坂吝(はやさかやぶさか)デビュー作やな!
ゲンキ君::小笠原諸島の又従兄弟でのオフ会。仮面の男や女子高生などが集まる中で起こる殺人。果たして絶海の孤島で何が起こったのか?という話だガル。
亮人::まぁでも、本書で特筆すべきは、あらすじよりもタイトルよなー。
ゲンキ君::『○○○○○○○○殺人事件』という「タイトル当て」。フーダニット(犯人当て)もハウダニット(トリック当て)も考えなければいけないけども、第一に来るのが「タイトル当て」だガル。
亮人::なるほど面白い試みやな!
ゲンキ君::ことわざを入れるとタイトルが完成するんだけど、言われてみればコレしかない!
亮人::ただ一つだけ難点は、ネットで検索しにくいことや!?
ゲンキ君::たしかに。「○」は記号だからね。
亮人::そして奇をてらったといえば、メインのトリックもエキセントリック。これはお見事としか言いようがない!
ゲンキ君::こんなハッチャケたトリックを思い付くとは、すごいガル!
亮人::阿呆らしいけど、この発想は天才すぎる!!
ゲンキ君::ただ冒頭でフーダニット&ハウダニットを一応掲げてる割にフェアぎりぎりのネタだったガルね?
亮人::その分、あの発言シーンではメッチャ驚いたやん!ってことはヒロインも「×××」!?ムホホ!「火星××」をその場で手術するトリックとかポカーンや。一応伏線はあるけど、この微妙な記述から犯人を推理できた人がいたら名探偵すぎるわ。
ゲンキ君::「援交探偵・上木らいち」というエキセントリックな設定の探偵役も面白い!これはシリーズを追いたい作家さんだガルな!
亮人::ここで『○○○○○○○○殺人事件』にちなんで、伏字クイズ!
ゲンキ君::これまた突然だガルね?
亮人::東大阪市の西部にかつてあった市って、なーんだ?
ゲンキ君::なんだ?トンチ系か?そもそも伏字クイズなのに伏字じゃなくないか?
亮人::ブー時間切れ。正解は「布施市」でした!
ゲンキ君::1967年に、河内市枚岡市とともに合併して東大阪市となった旧「布施市」ね。ってそれ、「伏字クイズ」じゃなくて、「布施市クイズ」じゃないかーい!!
亮人::「ふせじ」だけに、「不正し」なかったからええやんww
ゲンキ君::ダメだこりゃ。ってかご主人はそもそも、『○○○○○○○○殺人事件』の伏字の謎解きは正解できてたガルか?
亮人::実は、本編を読む前に巻末解説を読もうとしてたら、ラストが目に入って、ネタバレしてしまってたww
ゲンキ君::ダメだこりゃ。
亮人::「ふせし」だけに、「不戦勝」やww
ゲンキ君::不戦敗だガル!!もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!
f:id:akito0526:20200908211944j:plain