(SFマガジン1970年2月号掲載)
何十冊かパラパラあるウチのSFマガジンの中から、雑誌に掲載されたまま本になってない未書籍化SF短編をちびちび読んでいくことにした！感想もちびちび投下していく予定！短編だけということで「漫才風読書感想」にはしないよん！
2045年に何か大きな世界的イベントを打ちたいとグローバル広告代理店にアイデアを出させる話。その日が8月6日ということで、ちょうど100周年に再び広島に原爆を落とそうという事に。これは非道いブラックネタ。まぁ2045年はセックス、ドラッグ、戦争などタブーだったものが全て娯楽化しているというカリカチュアされた世界だという前提があるんだけど。それでも原爆再投下も娯楽にするとは。オールディスもかなり奇をてらった作家だな。ジャパン・アズ・ナンバーワン前夜に書かれた作品だから、日本は叩いてもいいという風潮もあったのかな？まぁオールディスは母国の英国も作中でディスってるからフェアではあるけど。この短編に反発して豊田有恒は「プリンス・オブ・ウェールズ再び」という反撃短編を書いたらしい。ひどい作品とはいえ、意趣返しするのも大人げないよなーw
