くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

瀧羽麻子『うさぎパン』

うさぎパン (幻冬舎文庫)

うさぎパン (幻冬舎文庫)

あらすじ
お嬢様学校育ちの優子は、高校生になって同級生の富田君と大好きなパン屋巡りを始める。継母と暮らす優子と両親が離婚した富田君。二人はお互いへの淡い思い、家族への気持ちを深めていく。そんなある日、優子の前に思いがけない女性が現れ…。書き下ろし短編「はちみつ」も加えた、ささやかだけれど眩い青春の日々の物語。

女子校育ちの主人公・優子が、高校から共学に入ってみて、同級生の富田君と大好きなパン屋めぐりをしたり、家庭教師の美和ちゃんに恋の相談してみたり、ほんわかとした高校生の一幕。家族構成とか結構ハードな面もあるんだけど、登場人物がみんな暖かくてほっこりと読める。はっきりと地名が書かれているわけではないけど、神戸と思しき街並みの描写もオシャレでいい。書き下ろしスピンオフ短篇の「はちみつ」も、年齢は少し上だけれども、同じく瑞々しい恋が描かれていて、やっぱり瀧羽麻子は安心して読めて良いです。
★★★★☆