H・G・ウエルズ『タイム・マシン 他九篇』
- 作者: H.G.ウエルズ,橋本槇矩
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1991/05/16
- メディア: 文庫
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あらすじ
八十万年後の世界からもどってきた時間旅行家が見た人類の未来はいかなるものであったか。衰退した未来社会を描きだした「タイム・マシン」は、進歩の果てにやってくる人類の破滅と地球の終焉をテーマとしたSF不朽の古典である。他に「水晶の卵」等九篇収録。
時間SF大好きと自認していたが、実は本家本元のウェルズは読んでいなかった。反省。あらためて読んだが、おもしろかったー!120年前の小説だと思えない。四次元の理論でタイムマシンを駆動させていたり、意外に科学的で驚いた。未来世界の人類であるエロイ族とモーロック族が、進化論の援用でありつつ当時の社会批判でもあったり、興味深い。「他九篇」もおもしろい話ばっかりだった。「奇妙な味」っぽい話もあり、シリアスでありながらコミカルだったり、飽きさせない。120年も前にすでにここまで想像されていたのかと、逆に新鮮だった。
- タイム・マシン
- 水晶の卵
- 新加速剤
- 奇蹟を起こした男
- マジック・ショップ
- ザ・スター
- 奇妙な蘭
- 塀についた扉
- 盗まれた身体
- 盲人国
★★★★★