くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ロバート・L・フォワード『竜の卵』

竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)

竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)

あらすじ
紀元前50万年に太陽系から50光年離れた星域で誕生した中性子星は爆発のエネルギーによって秒速30キロのスピードを獲得し、刻々と太陽系に近づきつつあった。そして2049年、探査宇宙船セントジョージ号は《竜の卵》と名づけられたこの中性子星の軌道に乗り、観測を開始した。だが、直径20キロにみたないこの星の上に、まさか知的生物が存在していようとは!?科学理論と想像力を駆使して描かれたハードSFファン必読の書!

重力が地球の六七〇億倍という中性子星の表面に生きる知的生命体を描くハードSF。特殊環境で生きるチーラたちの生態学、また未開から高度文明への発展を描く社会科学的側面など、SF的想像力のパワーを思い知らせてくれ、脳がしびれるほど興奮!人間の百万倍のスピードで生きるチーラと人類の邂逅のシーンで更に興奮!!「潮汐力補償体」など科学理論の部分は理解が及ばないところが多々あったが、傑作には間違いない!!
★★★★★