くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

光瀬龍『無の障壁』

無の障壁 (ハヤカワ文庫 JA 109)

無の障壁 (ハヤカワ文庫 JA 109)

あらすじ
太陽系最辺境の惑星冥王星が、突如大爆発をおこした。そして、世界がひとつ消滅したのだった。たちまち恐怖にとらわれる全太陽系連邦。原因は?他の惑星が消滅する可能性は?しかも。時を同じくして現れた異星の宇宙船とおぼしき謎の交点。この調査のために。辺境部長ハン・レイは死の眠りから呼びさまされて、大脳を宇宙船に搭載され調査に向うが……。宇宙の深淵の冷たさをもっとも描ききる作家光瀬龍が、肉体を持たぬ調査員のエピソードに託して虚無の叙事詩を謳いあげる表題作など、光瀬SFの原点ともいうべき初期の力作を集結!

光瀬龍の宇宙SF短篇集。でも結構、作品ごとにムラがあるように感じた。宇宙SFも歴史小説のように描く「異境」「訣別」は宇宙年代記にも通じており歴史の重厚感がある未来史となっており読み応えがある。またスペースマンの覚悟と悲哀をテーマにした「勇者還る」「スペース・マン」も光瀬龍ならではのテイストでよかった。

  • 無の障壁
  • 勇者還る
  • 決闘
  • スペース・マン
  • 異境
  • 訣別
  • ロスコンドリナ2

★★★☆☆