くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

サイバーパンク。超有名な冒頭の「千葉シティの空はTVの空きチャンネルの色」からしてシビレタ。千葉って行ったことないけど、そんなザーっていう空の色してたんだ。挫折者多数と言われている黒丸尚訳文体だが、ルビを多用した「没入(ジャックイン)」「凝り性(アーティスト)」等の用語に疾走感がありカッコイイ。しかしこれ最近のラノベの「禁書目録(インデックス)」「幻想殺し(イマジンブレイカー)」等の中二文体とそんなに変わらないような気もする(笑。あとひどくてこずったのは、会話文中での疑問文の語尾が「……」となっており、自分の脳内で勝手に「〜?」に変換して読まないといけない、という事。これはひどい。せめて文法読み方の註をどっかに書いておいてくれ。あと80年代の日本の電気製品の神話と日本自体の神秘性が凄く影響されていて驚いた。忍者って実際あんなに強くないでしょ。タイムスリップした中学生でも互角に戦えるくらいだから(笑。とりあえず難解難解、だけど何となく恰好いい。
(追記:これ、SFそんなに詳しくない友人に勧めちゃった。たぶん挫折してるだろうな。ごめんなさい)
(追記2:千葉に行ったことないって書いたけど、小学生の頃にTDL行ったことあったわ。あの頃はそんな空の色してなかったけど、あの頃の未来である今はTVの空きチャンネル色の空なのかもしれない)
★★★★☆