くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

9月の読書メーターまとめ


9月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2996ページ

いさましいちびのトースター (ハヤカワ文庫SF)いさましいちびのトースター (ハヤカワ文庫SF)
俺の中でディッシュといえば『アジアの岸辺』の人なんだけど、本当に同じ作者???終始わくわくしながら微笑ましい気持ちで読んだ。読み終えたら、クロムめっきの鏡のようなボディのポップアップ式のトースターが欲しくなった。
読了日:09月28日 著者:トーマス・M. ディッシュ
かりそめエマノン (徳間デュアル文庫)かりそめエマノン (徳間デュアル文庫)
徳間デュアル文庫の中篇書き下ろしシリーズ《デュアル・ノヴェラ》初めて読んだけど、この分量は中々よい。エマノンシリーズは短篇が基本だけど、ノヴェラは程よいボリュウムで、主人公とエマノンの関係性がよく分かり一気に読めた。
読了日:09月28日 著者:梶尾 真治
ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
時間SF傑作選。どれも最高に面白く、退屈な話が無い。けど俺は時間SFにはロマンス要素が欲しいので、表題作が素敵だった(実は既読でもう何度も読んでるけど)。ロマンスもの以外では、ボブ・ショウ、エフィンジャー、スタージョンあたりが好き。ワトスン&クアリアのも印象に残った。しかしこれはロマンスとして読めばいいのかコメディとして読めばいいのか、反応に困り苦笑。
読了日:09月27日 著者:テッド・チャン,クリストファー・プリースト,リチャード・A・ルポフ,ソムトウ・スチャリトクル,F・M・バズビイ,イアン・ワトスン,ロベルト・クアリア,ボブ・ショウ,ジョージ・アレック・エフィンジャー,ロバート・シルヴァーバーグ,シオドア・スタージョン,デイヴィッド・I・マッスン,H・ビーム・パイパー
大西洋横断トンネル、万歳! (1979年) (サンリオSF文庫)大西洋横断トンネル、万歳! (1979年) (サンリオSF文庫)
初、サンリオSF文庫スチームパンクSF。世界観が素晴らしい。1212年レコンキスタに失敗しイスラム勢力にイベリア半島を占拠されたまま。1783年アメリカは独立戦争に敗れてイギリスの植民地のまま。そして現代、米独立戦争の戦犯として処刑されたワシントンの子孫が技術者として、米英をつなぐ大西洋横断トンネルを設計製作指揮し、米独立を夢見る。…そんな話。ストーリイはプロジェクトX的なものなんだけど、ヴィクトリア朝の雰囲気を色濃く残した現代の空気が凄く心地いい。
読了日:09月23日 著者:ハリイ・ハリスン
夜のピクニック夜のピクニック
「青春のぐちゃぐちゃ」したものが詰まっていて素晴らしかった。ぐちゃぐちゃといっても、ドロドロや嫌なものではなく、主人公達の汗とともに爽やかに流れていく感じ。歩行祭と同様に、ゴールが見たいけれど永遠に終わって欲しくない、そんな感覚が読書中ずっと心を満たした。
読了日:09月17日 著者:恩田 陸
バイバイ、ブラックバードバイバイ、ブラックバード
初伊坂。私見だが、日本文学史上での最萌キャラは、太宰治『グッド・バイ』のキヌ子だと思うんだ。そのキヌ子を、伊坂がどうリメイクするのかなあ……ってマツコデラックスじゃねえか。ふざけるんじゃねえよ。俺のキヌ子を返せ。絶対に許さない。
読了日:09月14日 著者:伊坂 幸太郎
トワイライト〈13〉 永遠に抱かれてトワイライト〈13〉 永遠に抱かれて
大団円!!!ラストのアリスは若干御都合っぽかったけど、ベラの力は1巻からずっと描写されてきた事だから、見事に終わったと言うしかない。全巻通しての感想は、エドワード魅力的過ぎてシビレタ。全米の女子が熱狂もするよ、これは。男の俺でも結婚したいもん。これで俺も「トワイライター」の一員かな(笑。10月30日に文庫で番外編が出るみたいだけど、それも楽しみ。
読了日:09月11日 著者:ステファニー メイヤー
トワイライト〈12〉 不滅の子トワイライト〈12〉 不滅の子
ジェイコブの手のひら返しが酷い。そしてチャーリーが気の毒すぎて胸が痛い。ラストでまた展開があったが、最終巻がどういう所に落ち着くのか非常に気になる。
読了日:09月09日 著者:ステファニー メイヤー
四畳半神話大系公式読本四畳半神話大系公式読本
表紙を見るとアニメの公式読本のように思えるが、その実はアニメや小説など『四畳半』全般にわたっての公式読本だった。登美彦氏の大学時代から『四畳半』執筆までの経緯を四畳半を交えながら書いたエッセイなど、ファンなら読み応え充分。「私」の四畳半に並んであるであろう本を登美彦氏がセレクトしたブックリストなども興味深く読んだ。
読了日:09月04日 著者:森見登美彦と四畳半神話研究会
新訳 ふしぎの国のアリス (角川つばさ文庫)新訳 ふしぎの国のアリス (角川つばさ文庫)
要所々々のエピソードは聞いたことがあったが、通して読むのは初めて。言葉遊びの連続で楽しい。子供に口頭で語って聞かせた物語が元になっているという事で、場面が小気味よいテンポで切り替わり飽きさせない。そして何よりokamaイラストがキュートで素晴らしい。
読了日:09月03日 著者:ルイス・キャロル
ティターンズの旗のもとに〈下〉―ADVANCE OF Z (メディアワークス文庫)ティターンズの旗のもとに〈下〉―ADVANCE OF Z (メディアワークス文庫)
軍事裁判の合間にカットバックされるグリプス戦役での戦闘シーンが結構単調なはずなんだけど、全く飽きる事無く最後まで読める。まあそれは俺がガンダム知識に明るいからなんだろうけど。「幻のガンダム」がどんなもんかと興味をそそられたが、意外とアッサリしてた。
読了日:09月02日 著者:今野 敏,矢立 肇,富野 由悠季

読書メーター

9月のベストは、『夜のピクニック』。青春。あと『トワイライト』を最後まで読んだのも印象。SFでは、『大西洋』も初サンリオで中々面白かったし、『ウィネトカ』も佳作ぞろいで良かった。