くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

6月の読書メーターまとめ


6月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1870ページ

鳩とクラウジウスの原理鳩とクラウジウスの原理
みんなが「第二の森見」とか「森見の再来」とか言うから読んじゃったじゃないかよう。いやでも結構おもしろかった。恋愛に鬱屈としたロンメルや、ちょっと変わった女の子の犬さんなど、キャラクタが魅力的。でも野性時代の新人賞受賞作だからなのかストーリイの惹きが少し弱い気がする。
読了日:06月26日 著者:松尾 佑一
ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
雑誌掲載時の短篇版(本書の冒頭部分と同じ内容の)を読んだ印象では、ただ少年の大好きなおっぱいの大きなお姉さんが空き缶からペンギンを生む話くらいにしか思ってなかったけど、最後まで通して読むと素晴らしいSF小説。少年たちの研究対象がそのまま《ソラリスの海》だし、終盤の少年とお姉さんそれぞれの苦悩はスタニスワフ・レムソラリスの陽のもとに』のケルビンとハリーを彷彿とさせた。また読了後の胸にぽっかり穴の開いたような喪失感は、これが本当に森見登美彦の小説かと見まごう程に見事。
読了日:06月23日 著者:森見 登美彦
ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)
森見登美彦ペンギン・ハイウェイ』のモチーフと聞いて、あわてて本棚から探してきた。異質で未知の知性体との接触。軽々と人の心に踏み込んできて、ハリーという存在をよこしてきたので、これが相互理解のチャネルになるのかと思いきや、人とソラリスの理解の間には圧倒的な断絶しかない。
読了日:06月19日 著者:スタニスワフ・レム
4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)
時代遅れの3-4-1-2や個人技頼みの4-2-2-2など穴だらけの布陣のトルシエジーコ時代を何も知らずに応援してたのが馬鹿らしくなった。そう考えると、日本の協会は本当に考えて人選してるのかと疑いたくなる。さて明日のW杯第二戦オランダ戦はどうなるのだろうか??岡田監督の本番で急造した現実路線の布陣でオランダと渡り合えるのか??
読了日:06月18日 著者:杉山 茂樹
タイム・スコップ! (一迅社文庫 す 2-1)タイム・スコップ! (一迅社文庫 す 2-1)
タイムスリップとスコップをかけてガテン系タイムトラベラーという発想も上手いし、BTTF的にどんどん歴史が改変されていくのも楽しいのだが、「ジト目」等のネットスラング(?)を使うのはネット上だけにして欲しい。
読了日:06月07日 著者:菅沼 誠也
星の舞台からみてる (ハヤカワ文庫 JA キ 7-1) (ハヤカワ文庫JA)星の舞台からみてる (ハヤカワ文庫 JA キ 7-1) (ハヤカワ文庫JA)
システムエンジニアSF。早川のラノベ作家フェアの1冊だからと、侮っていた。しっかりとSF。少し未来のウェブ環境の描写に耽溺した。「DoSパーンチッ!」
読了日:06月02日 著者:木本 雅彦

読書メーター

W杯のせいで全然読書してないや。ベストは勿論、森見先生の『ペンギン・ハイウェイ』!!!!!