くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

10月の読書メーターまとめ


10月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3722ページ

小説 東のエデン (ダ・ヴィンチブックス)小説 東のエデン (ダ・ヴィンチブックス)
「今の社会は、上のオッサンが決めたルールでできているために、自分たちには絶対勝てないようになっている」今の若者の閉塞感を打ち破るラストにしてほしいですね、劇場版では。
読了日:10月31日 著者:神山健治
シャアへの鎮魂歌 (廣済堂文庫 イ 10-1)シャアへの鎮魂歌 (廣済堂文庫 イ 10-1)
池田秀一自伝。池田さんはガンダムに対してドライな人と思ってたけど、そうではなく「シャアを演じる池田秀一」を演じてクールにしていたんだ。TV版より劇場版の『Ζ』の方がシャアらしいとは気が付かなかった。小杉十郎太ちゃんの声優デビューでの池田さんからのプレッシャーは本当に怖かっただろうなぁ。。。井上瑤さん、鈴置洋孝さんと次々お亡くなりになられて悲しい。
読了日:10月30日 著者:池田 秀一
時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)
やっぱり時間SF大好きだな。「チャリティのことづて」「台詞指導」「時が新しかったころ」「時の娘」が好きだった。特にフィニイとヤングは切ないけど暖かい物語で本当に良かった。
読了日:10月28日 著者:R・F・ヤング他,ジャック・フィニイ
15×24 link three 裏切者! (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-3)15×24 link three 裏切者! (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-3)
どんどん深く暗い方向に行ってる気がするけど、まだ折り返し。このジェットコースターのゴールは何処なんだ??続巻が楽しみ。
読了日:10月23日 著者:新城 カズマ
たったひとつの冴えたやりかた 改訳版たったひとつの冴えたやりかた 改訳版
文庫版を昔読んだ時には特にそうでもなかったのに、今回改訳版を読んでみて、本当に落涙した。コーティーとシロベーンの友情が素晴らしいし、コーティーの最後の決断に感動した。『The Starry Rift』という1つの作品を何勝手に切り刻んでんだよ早川書房、と刊行時には思ったけど、中々良い仕事でした。ごめんなさい、そしてありがとう、ハヤカワ!!!
読了日:10月22日 著者:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)
文庫落ちに際して再読。ついでに原典の方も合わせて全て読んでみた。森見版「メロス」が最高に面白いのは以前読んだ時の感想だったけど、原典読了後に「藪の中」を読むとまた別の面白さを感じた。「メロス」がストレートな森見流阿呆なのに対し、「藪の中」はひねくれ返った阿呆。
読了日:10月21日 著者:森見 登美彦
神様のカルテ神様のカルテ
素晴らしい。森見文体との評を聞いて手に取ったんだけど、真相は漱石文体だった。もういろんな要素が詰め込まれていて新人とは思えなかった。地方医療の窮状に唸り、友人との会話に笑い、隣人との友情に涙し、末期患者の最期に更に涙し、細君の可愛さに悶えた。
読了日:10月16日 著者:夏川 草介
下町不思議町物語 (YA!フロンティア)下町不思議町物語 (YA!フロンティア)
短い作品なのに凄く綺麗にまとまっていて驚いた。直之くんが素直で健気でホント良い子。心温まる作品。
読了日:10月13日 著者:香月 日輪
煙突の上にハイヒール煙突の上にハイヒール
相変わらず少し未来の日常を身近に描くのが上手いな。「白鳥熱」は初出時期を考えるとリアルに怖い。それにしても小川一水ってリベラルな人だと分かってたけど「おれたちのピュグマリオン」のオチは俺は受け入れられないわ(笑
読了日:10月12日 著者:小川 一水
追想五断章追想五断章
全体的に陰鬱な雰囲気なんだけど、うんやっぱり良く出来てる。
読了日:10月09日 著者:米澤 穂信
15×24link〈2〉大人はわかっちゃくれない (集英社スーパーダッシュ文庫)15×24link〈2〉大人はわかっちゃくれない (集英社スーパーダッシュ文庫)
新城カズマ星雲賞受賞後第一作という帯の惹句なのにSF作品ではないというもどかしさも吹き飛ぶ展開の早さと視点が次々入れ替わる群像劇が最高に楽しい。『24』を見てるような感覚でグイグイ引き込まれてしまう。自殺阻止から立ち向かうべき問題がどんどん大きくなっていって、良い所で1ヶ月も続巻を待たせるなんて酷い!!!
読了日:10月06日 著者:新城 カズマ
15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)
ちょっとイラッとするキャラクタが多いけど、それを帳消しにするスピード感で素晴らしく楽しい。続巻に期待。
読了日:10月04日 著者:新城 カズマ
決定版 世界サッカー紀行 (文春文庫)決定版 世界サッカー紀行 (文春文庫)
世界各国のサッカーの歴史とスタイルが詳しく書かれていて中々楽しかった。サッカーの中心地の欧州・南米から始まるので、最後尻すぼみになるのは致し方ないか。。。トリニダード・トバゴ良い国だ!!!
読了日:10月01日 著者:後藤 健生

読書メーター

ベストは『神様のカルテ』。とはいえ選ぶのに迷うほど好い本ばかり並んでる、10月は。『15×24』はまだ未完なので評価保留としても。よねぽは相変わらずにコンスタントに陰鬱で良質な作品出してくれるし。『不思議町』は『妖怪アパート』より短くまとめた手腕が素晴らしいし。時間SFアンソロジーは佳作ぞろいだったし。『エデン』は滝沢くん恰好良いし。あと登録してないけど太宰の『パンドラ』とか芥川の「藪の中」なども読んだ。