2010-03-12 梶尾真治『つばき、時跳び』 小説 感想 つばき、時跳び作者: 梶尾真治出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2006/10/19メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (25件) を見るストーリイは、江戸時代から少女が時間跳躍、と単純な時間SFなんだけど、これが素晴らしい。まず何より幕末の少女つばきが本当に素敵。現代の文明の利器にいちいち驚き怖がり吸収していく姿が魅力的。魅力的に書かれているからこそ、終盤の「時に引き裂かれた男女」が余計に切ない。単純な話なのにラストの別れのシーンでは号泣してしまった。最後の最後はまぁそうなるだろうって所に落ち着いたけど、そんな事は瑣末な事。とりあえず、時間SF好きは、つばきの素敵さを一読してみるべき。 ★★★★★