2010-10-18 大森望編『不思議の扉 時をかける恋』 小説 感想 不思議の扉 時をかける恋 (角川文庫)作者: 大森望出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2010/02/25メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 91回この商品を含むブログ (35件) を見る◆初秋のSF乱読まつり開催中◆十一冊目。アンソロジーのラインナップを見てレア感が全く無く微妙と思ったが、読書メーターの感想を見てみると、10代と思しきSFに親しんでいない人々の手に取られ好感を得ているので、これはこれで良かったのだと思い直した。それにしてもやっぱり時間SFはロマンスとの相性が最高だわ。ただ梶尾真治は「美亜」が確かに代表作だが、「時尼に関する覚え書」の方がよりロマンス。貴子っていう人は勉強不足で知らなかったけど、ラノベ作家なのに中々良い作品を書く人だ。フィニイも素晴らしい。特にラスト一行が。これは積んだままの『ゲイルズバーグの春を愛す』も早くサルベージせねば。 梶尾真治「美亜へ贈る真珠」 恩田陸「エアハート嬢の到着」 乙一「Calling You」 貴子潤一郎「眠り姫」 太宰治「浦島さん」 ジャック・フィニイ「机の中のラブレター」 ★★★☆☆