くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

筒井康隆編『'71日本SFベスト集成』

日本SFベスト集成’71 (徳間文庫)

日本SFベスト集成’71 (徳間文庫)

あらすじ
(略)

筒井康隆が編纂した年間ベストアンソロジー。これはすごい。捨て作品や評価が偏るであろう作品がほぼ無い、完璧なアンソロジー。多数の精力的な作家が生まれた同時代性と選者の眼力に唸る。半村良藤子不二雄のコミカル、小松左京永井豪のホラー、荒巻義雄の幻想、すべて高品質のSFとなっている。初見の作家では、高齋正の車への愛情と終末SFを高次元で融合させたペーソスあふれる作品が特に印象的だった。最大の収穫であると同時に、この年の白眉であろうと思う。
(追記:カジシンは既読なので割愛。広瀬正も既読のはずだったんだけど、全く覚えてなかったので読んだ。面白かったのに、なんで忘却なのか!?)
(追記2:光瀬龍はタイトルは前から知ってて期待してたけど、期待が大きすぎたか?時代物とSFが他の作品ほどシックリ絡んでいない気がする)
(追記3:永井豪はなんだこれ?タイトルからスラップスティックなマンガかと思ったら、ドえらいホラーだった。これが少年誌初出とは。少年少女にどれほどトラウマを植え付けたことか。ヒドイ!!)

★★★★★