くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

森見登美彦「四畳半統括委員会」「グッド・バイ」

『yomyom vol.14 2010年3月号』掲載短篇が「四畳半統括委員会」で、『小説新潮2010年3月号』掲載短篇が「グッド・バイ」。噂で『恋文の技術』で大学生シリーズ(?)は終了とか聞いてたけど、全然そんなことなく、安心した。両短篇ともに「走れメロス」の芽野と芹名が登場してくるし。

  • 四畳半統括委員会

謎の噂「四畳半統括委員会」。四畳半に住む者は、その組織に半畳を奪われ、終いには自分の四畳半から追われる事になる。世界を四畳半にしようとする謎の組織、果たして実体の見えないその組織は何なのか??…といった感じのあらすじ。じわじわと日常に忍び込む侵略SFの雰囲気で面白い。

  • グッド・バイ

大学を辞め、京都から出て行く主人公。その前に様々な京都の友達にそれぞれ別れを告げに行く。…といった感じのあらすじ。その友達の中には、芽野芹名や羽貫さんや「メロス」で猫炒飯を作ってくれたワイルドな須磨さんもいます。ってこれ、太宰治の未完の作品「グッド・バイ」やん。どこにもそんなこと言及されてなかったけど、やっぱり新釈???