森見登美彦「迷走恋の裏路地」「ペンギン・ハイウェイ」

野性時代 041 (KADOKAWA文芸MOOK 42)

• 迷走恋の裏路地

『夜は短し歩けよ乙女』の外伝掌編。『夜は短し』の夏(古本市)と秋(学園祭)の間に先輩が何をしていたかの話。何をしていたかと言うと、図書館警察から乙女の情報を買っていたw阿呆ここに極まれり、笑わせてもらった。最後の錦鯉窃盗団の話は、よく分からなかったんだけど、俺が忘れてるだけ?それにしても忘れかけていた乙女の可愛さを思い出して、電車の中でニヤニヤしてしまったじゃないか。

• ペンギン・ハイウェイ

短篇版。来年3月刊行予定の長篇『ペンギン・ハイウェイ』の第1話と同じ内容と思われる。舞台が新興住宅地なんだけど、小学生の会話とかがノスタルジーを感じさせたように思う。謎の歯科助手のお姉さんが魅力的。お姉さんの秘密の一端を見せて、来年3月まで待たないといけない生殺し状態になるの分かってたんだから読むんじゃなかった。それにしてもモリミ先生は「おっぱい」と書かないと居れないのかw

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2年前の本だから『メロス』までと当時連載作のことしか書かれていないが、本人による作品解説や用語集どれも(意外に忘れてるので)楽しかった。本上まなみとの対談は、多分初対面だろうからって緊張しすぎ。殆どしゃべれてないしw
(書影データが無いのは表紙がジャニーズだからか)
迷走恋の路地裏→★★★★★
ペンギン・ハイウェイ→★★★★★