下鴨納涼古本まつり
京都に行ってきました。森見オフ会的なものも兼ねて、古本まつりを中心に少し聖地巡礼ってやつをしてきました。台風の影響下の京都でも古本市は一部開いてて良かった。一応服装も、森見主人公風の白いシャツを着て行ったんだけど、雨と汗でぐしゃぐしゃに。。。オフ会部分は、はじめて会ったのに、もう失態失態でほんと消えてしまいたい。まあ存在自体が失態みたいなもんだから気にしない。そんな中でも、最大の失態が熱中症。熱中症の初期症状である「足がつる」連発でもう京都から帰れないんじゃないかと思った。以下、時系列順に箇条書き。
おけいはんで京都に向かう。ほぼはじめてのおけいはんに一人で大興奮。テレビカー来たー!!!2階建て電車来たー!!!もう子供に還って興奮。そして車窓から、ひらパーはじめて見たー!!!意外にしょぼい。ひらパー兄さん選挙に投票したかった!!!
京都到着。出町柳。外に出た途端、大興奮。TVや小説の世界が目の前に!!!『四畳半』で小津が飛び降りた加茂大橋。この高さじゃあ、骨折じゃあ済まないだろ。そして鴨川デルタ。雨なので人影なし。コンパしとけよー。鴨川等間隔の法則も人影なし。そして出町商店街。『有頂天』の赤玉先生のアパート「コーポ枡形」はこの商店街の裏だけど、まあ実在して無いだろうから、商店街を外から眺めるだけ。そして出町ふたば。森見先生の母が好きで帰省時には必ず持って帰るという豆大福。噂どおり行列だったので眺めるだけ。そして『けいおん』でお馴染みのデルタまでの川を渡れる飛び石。台風による増水で全く姿形も見えず。俺もぴょんぴょんしたかった。そんなこんなで、この時のテンションが今日一日での最高点だとは、この時の浮かれた俺が知るよしも無かった。。。
下鴨神社。待ち合わせ無事合流。下鴨神社に参拝。下鴨神社の神様「賀茂建角身命」、サッカー日本代表のエンブレムにもなっている三本足のカラス「八咫烏」の化身した姿だとは知らなかった。日本代表新監督が早くいい人に決まるようにお願いする。そして御手洗池に手を浸す。夏なのに非常に冷たくて、身が清められるような思い。しかし、御手洗団子発祥の地だから、団子食べれるのかと思ったのに、団子屋がなくてガッカリ。
昼食。京大前の「進々堂」という喫茶店。『夜は短し』のラストで主人公と乙女が珈琲の約束をし待ち合わせた店。創業80周年らしく、黒いテーブルや暗めの照明など、中々雰囲気があった。ただカレーが辛いのに水のコップが異様に小さいのが腹が立った(笑。店を出て早速、熱中症の初期症状、足がつりはじめる。まだ京都に来て1時間ほどなのに。
新々堂から歩いて「吉田神社」へ。ここは『夜は短し』でパンツ総番長が願かけした神社。他に『四畳半』の映画サークルでロケしたり、マキメ学の『鴨川ホルモー』で入団の儀式したところ。あと京大受験生が御参りすると必ず落ちる、京大生が御参りすると単位を落とす、とかいう話もあったっけ。民家の間の普通の神社みたいだけど、朱色の本殿が綺麗だった。
下鴨神社に戻り、古本市へ。しかし足のつりが半端なく、本なんて見てる場合じゃねえ。終盤にちょっと小走りした瞬間に最大級の痛みが。全く動けない。もう京都で救急車で運ばれるんじゃないかと思った(2年前と3年前、俺の弟が地元の祭りで熱中症による足のつりで救急車で運ばれた)。で、肝心の古本市。小雨が続いてたんだけど、テント付きの店は大概ハードカバーであまり買うものが無かった。俺の主戦場である文庫本は、恐らく晴れの日は野ざらし、今日は雨なのでブルーシートで店を開く気配なし。…という事で、釣果なし。でも帰り際に、古本主催さんがやってる出店でカキ氷食べて、生き返った。
もうそろそろ解散しようとなったが、最後に先斗町と木屋町通りを見に行く事に。先斗町は道幅が滅茶苦茶狭かった。『夜は短し』の李白の3階建て電車なんて絶対通れない。それにしても先斗町こわかった。どうせ俺なんかが入っても「ここは一見さんお断りどすぅー、ぶぶ漬けでも食べて帰りなはれー」とかいうんでしょ。木屋町通りは、横に高瀬川という小川が流れていて綺麗だった。『四畳半』で占いのシーンのところです。ただ狭い道なのに車が多くて排気ガス臭かった。
これにて解散。無事帰宅…と思いきや。まだだ、まだ終わらんよ。難波のブックオフにて。
- 豊田有恒『パラレルワールド大戦争 (角川文庫 緑 377-20)』
- 豊田有恒『スペースオペラ大戦争 (角川文庫 緑 377-22)』
- 神林長平『敵は海賊・A級の敵 (ハヤカワ文庫JA)』
- 『S-Fマガジン 2008年 07月号 [雑誌]』
全部100円。豊田は、あらすじみて面白そうだったので。大戦争三部作らしいけど、『タイムスリップ大戦争』だけ見当たらなかった。神林は、シリーズが着々と集まってきた。『SFマガジン』は、「クラーク追悼2」。野尻抱介と小川一水のクラーク追悼短篇が載ってるので購入。野尻先生のは『素数の呼び声』のシリーズらしい。そういや『素数の』って随分前に発売延期になって以来、音沙汰ないな。先生、作家としての仕事に早く戻ってください。
そして無事帰宅。いやー京都は台風や熱中症というアクシデントがありながらも凄く楽しかった。まだモリミ関連の場所で行ってない所もあるし、それ以外でも面白そうな所いっぱいあるし、また行きたい!!!!………気候のいいときに。