野尻抱介『ふわふわの泉』

ふわふわの泉 (ファミ通文庫)

「努力しないで生きたいとは思わないか」

「この三年ずっと考えてきたんだけど、努力にも二種類あることがわかった。して楽しい努力と楽しくない努力だよ」

2回目の再読。個人的にはこの本を読むと、奈良の寺に泊まりに行ったことやら山道を必死に自転車こいで古本屋まで行ったことやら思い出す。
野尻抱介最高傑作*1!!化学SFから始まって野尻先生お得意の宇宙SFへの流れ。都合よくトントン拍子に話が進みすぎとか科学描写がラノベ的とか、どーだっていいじゃないか…だってファミ通文庫だもの。単に努力は大切だと押し付けるだけじゃない、良い作品じゃないか。星雲賞も取ってるし。なんでこんな名著が現在入手困難かな??
泉のメガネっ娘イイ!!

*1:全著作読んだわけじゃないけど…