くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ネトフで15回目の

ネットオフにて。

泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』!泡坂先生のお得意の奇術のミステリだ!おもしろそう!
クレア・ノース『ハリー・オーガスト、15回目の人生』!人生を繰り返すループもののSF!ケン・グリムウッドの『リプレイ』みたいな話かな?ってかなんかアマゾンとかの書影と絵が違うんだけど?なんでだ?中身は同じよね?

ネトフで母なる

ネットオフにて。

アイザック・アシモフ『母なる地球』!これで《アシモフ初期作品集》全3巻がそろった!『ガニメデのクリスマス』を父親の本棚からパクってから10年以上かけてやっとコンプ!感慨深い!あとは『夜来たる』あたりが手に入れば!

中山七里『能面検事の死闘』

南海電鉄岸和田駅にて無差別殺人事件が発生。7名を殺害した笹清政市(32)は、自らを"無敵の人"と称する。数日後、大阪地検で郵送物が爆発、6名が重軽傷を負った。被疑者〈ロスト・ルサンチマン〉は笹清の釈放を求める。不破俊太郎一級検事は爆破に巻き込まれ――連続爆破事件は止められるのか?〈ロスト・ルサンチマン〉の真の目的は何なのか?棄民と司法の対決が始まる。人気検察シリーズ第3段。

オレの身近な岸和田が舞台ということを聞いて読んだった!本当に冒頭から南海電車岸和田駅で無差別殺人!?凄惨な描写。オレの庭の岸和田でなんてことを!オレの高校の頃も通ってた道で通り魔すな!犯人は現行犯逮捕。ロスジェネの無敵の人。能面検事との対決、と思いきや他の同世代が同調して、通り魔犯の釈放を求めて爆弾テロ。中之島天王寺が爆発!大阪中が厳戒体制!この緊迫感よ。そしてラストまさかの爆弾魔の意外性。ってか岸和田ってゴッサムシティも真っ青のとんだ犯罪都市やん!もう岸和田は近寄らんとこ!

白樺あじと『Caterpillar Song』


Caterpillar Song
作者:白樺あじ
出版社/メーカー:シーラカンス・バカンス
発売日:2021/11/23
メディア:コピー本

(情報なし)

去年の文フリ大阪でgetした本!文フリで出会った中で最推しの作家さん!今回はコピー本だけど、面白かった!しかも今までとはまた違う作風のミステリ!すごかった!
不思議の国のアリス』のような幻想世界で起きる殺人。主人公アリスが母の婚約者の密室殺人を推理する。しかしこの世界は…。
二転三転するストーリーがすごい!多重解決ミステリでありつつ、世界観もグルングルン目まぐるしく変わっていく。こう真相に繋がるかー!?
ワケの分からん幻想世界って今までの作風とは違うやん!新しいジャンル?と思いきや、芯はフェアなミステリ!やっぱり白樺あじと先生!信頼できる!最推し!

白樺あじと『ロング・エスケープ』


https://c.bunfree.net/p/tokyo34/22954
ロング・エスケープ
作者:白樺あじ
出版社/メーカー:シーラカンス・バカンス
発売日:2022/01/16
メディア:文庫判(A6)

本格ミステリー】逃亡中の指名手配犯である律葉(りつは)と同行者レキは、名前を偽ってペンションに泊まったところ、偶然、宿泊者が殺されているのを発見してしまう。犯人はわからず、警察の取り調べが始まれば、正体がばれてしまうのは必至。窮地に立たされた二人が考え出した打開策は、警察が来るよりも早く犯人を見つけ出すことだった。
果たして、二人の推理は犯人にたどり着くのか、そして二人は逃げ延びることができるのか。
奇妙な設定で贈る本格ミステリー。

白樺あじと(シーラカンス・バカンス @coelacanth_va )さんの『ロング・エスケープ』読了!
去年の文フリ大阪でgetした本!
逃亡生活中の律葉とレキは、偽名でペンションに泊まったところ、ペンション内で遺体を発見。いま警察の厄介になるわけにはいかない二人は自分たちで捜査することに。
今回も周りの状況を過不足なく使って理論的なフェアな推理が繰り広げられる。スッキリ気持ちいい!
そして真相が二人の逃亡劇の未来の暗示になっているのも上手い。詳しく語られていない逃亡の理由も今後書いてくれるのか期待が広がる。
そして今回もあとがきが嬉しい。影響を受けた女性ハードボイルド物語の紹介が興味深い。これからも作者の声も載せてほしい!

ネトフで美濃

ネットオフにて。

大樹連司『ほうかごのロケッティア』!ガガガ文庫!SFラノベ!ロケットを飛ばす話らしい!夏っぽいね!
殊能将之『美濃牛』!数ヶ月前に逃してたので、執念のゲッター!これで『美濃牛』『黒い仏』と石動戯作シリーズ読める!『美濃牛』中古プレミア価格ついてるし!分厚いし!手を焼かせる牛だぜ!そして解説って池波志乃!?あの?中尾彬と夫婦でテレビに出るだけの人と思ってたわ!ミステリに造詣が深かったとは!
田中啓文『水霊 ミズチ』!予想よりかなり分厚かった!ホラー文庫だけど伝奇SFっぽい要素もあるのかな?期待大!
八重野統摩『還りの会で言ってやる』!文フリでgetした白樺あじとさんが、あとがきで言及してたので、気になってゲッターしてみた!青春ミステリなんかな!
渡辺優『ラメルノエリキサ』!これも文フリでgetした白樺あじとさんが、あとがきで言及してたので、気になってゲッターしてみた!青春ハードボイルド?なんか破天荒な女子高生の話らしい!面白そう!
ラファティ『つぎの岩につづく』!ラファティは再編集版が新刊であるけど、古いほうが欲しくなったので!

ネトフで五芒星

ネットオフにて。

『恋墓』はダブル作家さんによる競作。京都の小説は読みたくなる!
舞城王太郎『短篇五芒星』!2016年に出た本なのに、もう入手困難になってる。某密林の中古でも結構なお値段。ゲッターできて良かった!

ネトフで奇天烈

ネットオフにて。

『漂流記』は先生のオモシロ古本エッセイ!先生の古本紹介の本は読みたかった!
『絶望同盟』はシリーズを集めたい!いま2/5。

白樺あじと『流されないように』


https://c.bunfree.net/p/tokyo34/22244
流されないように
作者:白樺あじ
出版社/メーカー:シーラカンス・バカンス
発売日:2021/11/23
メディア:文庫判(A6)

本格ミステリー×青春ミステリー】男子高校生の小石(こいし)はある放課後昇降口で見知らぬ少女に声をかけられる。彼女のクラスで起きた事件、その犯人が小石だというのだ。身に覚えのない疑いをかけられた小石はやむなく彼女と共に事件の謎に挑む。
そして月日は過ぎ、再び小石はとある事件に巻き込まれるのだが――。
どこまでもビターでどこまでもダークな高校生たちの青春本格ミステリー。

文フリ大阪でgetした本。今まで文フリで出会った中で最推しの作家さん。青春ミステリを得意とされていて、本作も同ジャンル。
高校の下足ロッカーにあった上履きが堆肥だらけにされる事件。体育の時間中なので、アリバイから犯人を特定していく。そして第二の事件。教室の女子の机すべてに水が掛けられていた。クラスのいじめも含めつつ、意外な真相が。
「青春ミステリは事件を解き明かしても人間関係など問題は解決できないという機能不全がある」とあとがきで述べられているように、本作も苦い後味。青春ミステリらしくて好き。事件を理論的に限定していって真相まで辿り着く気持ちよさと、自分の問題は座礁したままという対比がいい。さすが!
あとがきも(初めて?)付いていて、白樺あじと先生の読書歴が知れたのも嬉しい。読書量すごい。この蓄積で素晴らしい作品が書けるんだな。米澤穂信先生の『愚者のエンドロール』に本作も影響されてるのは分かる。他の挙げられていた本は探してみよう!

宮でメイカー

最寄りの宮脇書店にて。

春暮康一『オーラリメイカー〔完全版〕』をゲッターしてきました!『法治の獣』が傑作すぎたので、こちらの文庫も新刊で即ゲッター!デビュー作の増補完全版文庫化かな。ほんまに期待大!