くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ネトフでキマイラ

ネットオフにて。

殊能将之『キマイラの新しい城』!マイケル・ムアコックの《エルリック・サーガ》を元にしたミステリ!《石動戯作》シリーズで、遺作なんかな。『美濃牛』をまだ持ってないので、しばらくは積読にしとこ。
山田風太郎くノ一忍法帖』!ゲッターした理由はズバリ、表紙が工口工口だったからwww

舞城王太郎『熊の場所』

あらすじ
猫殺しの少年「まー君」と僕はいかにして特別な友情を築いたのか(「熊の場所」)。おんぼろチャリで駅周辺を徘徊する性格破綻者はゴッサムシティのヒーローとは程遠かった(「バット男」)。ナイスバデイの苦学生であるわたしが恋人哲也のためにやったこと(「ピコーン!」)。舞城パワー炸裂の超高純度短編小説集。

初舞城。改行のない独特の文章だけどグングン読ませる。ドライブ感が心地いい。芥川賞系の作品かと思ったら、しっかりミステリで面白かった。
熊の場所」は恐怖心の解消方法の話。たしかに最後まで見極めるのは大事。
「バット男」の人生の別れ道も凄い。男女共に心は簡単には見えない。
「ピコーン!」は一番期待してた短編。フェ●の話って聞いてたのに、予想とは違う殺人の方向に。でもまさかフェ●が被害者のwhyに繋がるとは。見事なラスト!
次は大物『ディスコ探偵水曜日』あたりをいくか!

ネトフでバイオ

ネットオフにて。

秋口ぎぐる『並列バイオ』!秋口先生の作品は、『代表監督は11歳!!』のシリーズは全部読んでる!他の作品も読みたかったので、デビュー作品を!
柴田勝家『ヒト夜の永い夢』!『アメリカン・ブッダ』が面白かったので、こちらもゲット!

未来で怪

りんくうイオンの未来屋書店にて。

ラヴグローヴ『シャーロック・ホームズミスカトニックの怪』をゲッターしてきました!
ホームズ✕クトゥルーの《クトゥルー・ケースブック》シリーズ第二弾!
第三弾の発売ももう決まってるようで楽しみだ!

ネトフでアーカム

ネットオフにて。

ブロック『アーカム計画』をゲッターしたぞ!ラヴクラフトの盟友が書いたクトゥルフ小説!おもしろそう!密林で結構高値になってるけど、170yenでgetしたしね!!
十文字青『ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~』!《第九》シリーズの一巻!集めていきます!

ネトフで本土決戦

ネットオフにて。

有象利路『ぼくたちの青春は覇権を取れない。-昇陽高校アニメーション研究部・活動録-』!アニメ+日常の謎!これは大好物か!?直感で見つけました!
小川一水『強救戦艦メデューシン』!90年代のアニメっぽい表紙だけど、中身はハードな戦場ナース戦艦のお仕事SF!往年のソノラマ文庫で、復刊もしてない作品!ソノラマ文庫って本当にいいものですね!
町井登志夫倭国本土決戦』!『諸葛孔明卑弥呼』の続編!歴史小説とみせかけてブッ飛びエンタメ小説らしい!

ネトフでマンイータ―

ネットオフにて。

冲方丁『微睡みのセフィロト』!ハヤカワ文庫から復刊してたけど、徳間デュアル文庫のほう!徳間デュアル文庫ほラインナップが強い!
大澤めぐみ『ひとくいマンイーター』!デビュー作『おにぎりスタッバー』の前日譚。このへんのスニーカー文庫はもう入手困難本も多い。

小林泰三『肉食屋敷』

ジュラシック・パークに刺激された研究者が、6500万年前の地層の中にあるDNAから地球外生命体を復元してしまう「肉食屋敷」、西部劇をモチーフにゾンビの世界を描いた「ジャンク」、人間の一途な愛が恐怖を生み出す「妻への三通の告白」、自分の中にあるもう一つの人格が犯した殺人に怯える「獣の記憶」。現実のちょっと向こう側に渦巻く恐怖の世界を創り上げた傑作短篇集。

期待に違わず面白かった!どの話も怖さに加えて驚きもあって安定の上手さ。
表題作は、マッド科学者が恐竜を復活させようとする話。ジュラシックパークから着想を得て、まさかこんな話になるとは!?気色悪い!
「ジャンク」は西部劇風。しかし人体改造や内蔵を再利用したパーツなどグチョグチョした世界観。世界観はいい発想だけど、展開はストレート。
「妻への三通の告白」はサイコホラー。愛の手紙なのに、こんなサイコになるのが小林泰三先生よね!そしてこれはナイトスクープでもみたことある!?
「獣の記憶」は多重人格ミステリ。なかなか意外な展開の連続で面白かった!そういうオチになるとはね!
さすが小林泰三先生、ホラーでも怖いだけじゃなく理論と仕掛けもあってサービス精神旺盛な短編集だった!

ネトフで勇敢な

ネットオフにて。

古橋秀之ブラッドジャケット』!《ケイオスヘキサ》三部作の第2巻!2巻と3巻はゲッターできた!あとは『ブラックロッド』だけだ!早く出会いたい!
本城雅人『誉れ高き勇敢なブルーよ』!サッカー日本代表の監督選考をテーマにしたサスペンス!サッカー小説はいいぞ!

山田風太郎『明治断頭台』

あらすじ
明治の王政復古とともに復活した役所、弾正台。水干姿の優美な青年・香月経四郎と、同僚の川路利良は、その大巡察として役人の不正を糺す任に就いていた。とあるきっかけから、二人は弾正台に持ち込まれる謎めいた事件の解決を競うことに。いずれ劣らぬ難事件解決の鍵になるのは巫女姿のフランス人美女、エスメラルダが口寄せで呼ぶ死者の証言で…!?明治ものにして本格推理小説。驚天動地のラストが待ち受ける異色作。

米澤穂信先生の本や講演会で推されてたので拝読!ほんまに面白かった!連作短編で、最終章で各事件が見事に繋がって意外なラストに驚く!これはすごい!この構成は米澤作品でも『黒牢城』や『夏期』への影響を感じるね。『Iの悲劇』もまさに終章も類似性ある?!
明治新政府の役人汚職の監察機関・弾正台。香月経四郎と川路利良による捜査。そしてフランスから取り寄せた断頭台。断頭台と一緒に来たフランス美女・エスメラルダは経四郎に付き添って、神楽と口寄せで被害者の声で殺人事件を推理!?
川路利良は『るろうに剣心』にも出てた日本警察の父よね!
連作短編でそれぞれの事件を解決していって、さらにそこから最終章で一つに繋がる線。見事な構成の推理小説になってる。素晴らしい傑作!まさかこんなラストになるとは。歴史上有名な人物も多数出演してニクイ演出よ!いい読書だった!
米澤穂信先生のおかげで、山田風太郎ムーブメント来そう!『米澤屋書店』に大感謝です!