あらすじ
「人間じゃなくて“爆弾”?」「はい、そうです。最新型ですよ~」。ある日、空から落ちてきた50ギガトンの“爆弾”は、なぜかむかし好きだった女の子に似ていて、しかも胸にはタイマーがコチコチと音を立てていて―「都心に投下された新型爆弾とのデート」を描く表題作をはじめ、「くしゃみをするたびに記憶が退行する奇病」「毎夜たずねてくる死んだガールフレンド」「図書館に住む小さな神様」「肉体のないクラスメイト」などなど、奇才・古橋秀之が贈る、温かくておかしくてちょっとフシギな七つのボーイ・ミーツ・ガール。『電気hp』に好評掲載された短編に、書き下ろしを加えて文庫化。
時の流れ方が違う少女と少年の出会いを集めた短編集7編。久々の再読だったけど「三時間目のまどか」がやっぱり傑作だった!このラストのニクイ演出!「ある日、爆弾がおちてきて」や「出席番号0番」も伏線が効いた、上手い終わり方だし。「むかし、爆弾がおちてきて」は伴名練の「ひかりより速く、ゆるやかに」、「出席番号0番」はイーガンの「貸金庫」、を先行した奇想SFでもある!
収録作品
- 「ある日、爆弾がおちてきて」
- 「おおきくなあれ」
- 「恋する死者の夜」
- 「トトカミじゃ」
- 「出席番号0番」
- 「三時間目のまどか」
- 「むかし、爆弾がおちてきて」