くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

エラリイ・クイーン『ローマ帽子の秘密』

あらすじ
ブロードウェイにあるローマ劇場は観客でごったがえしていたが、劇の進行中、客席後方で異常な事態が持ち上がった。ニューヨークきっての悪徳弁護士が毒殺されていたのだ。現場から明らかとなったのは、死者がかぶっていたはずの帽子が消えていたことだった。弁護士に恨みを抱く小悪党、社交界の花形、劇の俳優たち……帽子は誰の手によって、なぜ消えたのか?本格謎解きの妙味を見せるクイーンの処女長編。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、エラリイ・クイーンのデビュウ作『ローマ帽子の秘密』だガル!
亮人::《悲劇四部作》まだ『Xの悲劇』と『Yの悲劇』しか読んでないけど、《国名シリーズ》も手を付けてみたで!
ゲンキ君::《悲劇四部作》は創元推理文庫で集めてるけど、『Zの悲劇』だけまだ手に入れられてないガルな。
亮人::そう。そして《国名シリーズ》はハヤカワ文庫で集めるねん。ってかオレ的には《国名シリーズ》の方が好きやわ!《悲劇四部作》も意外性のある展開で面白いけどねー。探偵のドルリー・レーンが完璧主義なのか犯人の証拠が完全に出そろうまでモタモタ秘密主義にしてる印象で、いけ好かんのよなー。モタモタしてる間に被害が広がったり。《国名シリーズ》は、「読者への挑戦」があって自信にあふれててええやん!
ゲンキ君::ということで、あらすじガル。ニューヨーク、ブロードウェイのローマ劇場で上演中に悪徳弁護士が毒殺される。現場からは被害者のオペラハットが消失。事件後即座に劇場は封鎖されたのに。果たしてオペラハットはどこへ?
亮人::このオペラハットの行方にトコトンこだわると自ずと犯人が浮かび上がるロジックが素晴らしかったんよ!
ゲンキ君::さすが「読者への挑戦」を掲げてるだけあるガルな!
亮人::そして探偵のエラリイも、モノクルをいじりつつ洞察力を発揮したり、知的でカッコイイ!
ゲンキ君::父・クイーン警視も紳士だけど老獪な刑事でカッコよかったガルな!
亮人::しかし父は子・エラリイに依存しすぎやろw 完全なる親バカ状態やん!!
ゲンキ君::でも名コンビだから、いいんだガル!
亮人::ということで、ここからはオレも「読者への挑戦」に挑むわ!
ゲンキ君::おっ?名探偵・亮人ガル!?
亮人::犯人はこの中にいるー!!犯人はティモシー・クローニン、お前だッ!!!
ゲンキ君::突然の名指し。
亮人::お前は「苦労人」時代にした悪事をネタに被害者の悪徳弁護士から強請られていた。それでコイツを殺したんや!!「クローニン」だけにww
ゲンキ君::ちょっとご主人?オペラハットはどうなったガルか?そもそもクローニンは検事で、別の事件の捜査の場面にしか出てきてないキャラだガル。ローマ劇場にあの時いなかったのに、オペラハットを持ち去るもクソもないガル。
亮人::ちーん。
ゲンキ君::これは迷探偵だガルな。
亮人::ハリー・ニールスン、犯人はお前だッ!!!
ゲンキ君::変わり身が早い?!
亮人::ニールスン、あんたは劇場の宣伝係。劇場内に自分の部屋もある。事件のあった座席から、その部屋は近い。だからその部屋でオペラハットを何かしたんや!!(編集部注:オレのマジ推理ですw)
ゲンキ君::そのどうやって消したかが問題なんだけど?
亮人::それはさて置き。
ゲンキ君::さて置くな?!
亮人::あんたは視聴率調査の副業をしていたけど撤退せざるを得なくなって、腹いせに被害者を殺したんや!!
ゲンキ君::それはビデオリサーチ社に負けて2000年に日本撤退した視聴率調査会社の「ニールセン」じゃないかーい!
亮人::なんしか犯人は、ニールスン!これにて一件落着!ジッチャンはいつも一つ!!(←亮人迷探偵のキメ台詞)
ゲンキ君::本当の犯人は、あなたが『ローマ帽子』を読んで確かめてね!ガルガル!!!
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