- 作者:光瀬 龍
- メディア: 文庫
あらすじ
青春の夢を追い求め翡翠座イオへの探検に旅立った夫を追いかけて異星の地に赴いた妻、凍土の平原の広がる惑星ルシアナの廃虚で探検隊員の前に夜毎現われる謎の美少女、永遠の繁栄をつづけるオアシス都市に黒風とともに訪れ破壊をもたらす阿修羅王…大宇宙のさまざまな地で生と死の営みをつづける人間達の姿を、宇宙SFの第一人者・光瀬龍と少女コミック界の気鋭・萩尾望都が描いた日本SF史上に名を残す記念碑的作品。
光瀬龍の宇宙詩的SFに萩尾望都の美麗イラストが奇跡のマリアージュ!前から読みたくて古本屋さんにお取り置きしてもらって、やっと読めた。『百億の昼と千億の夜』の漫画版でも光瀬&萩尾のタッグが傑作を生んだが、こちらも傑作。光瀬宇宙SFの無常宇宙に、萩尾イラストがマッチしている。東キャナルシティが出てきたり光瀬未来史の流れを感じられるし、阿修羅王が再登場してくれたことも嬉しい。
収録作品
- 宇宙船乗り(スペース・マン)の唄が聞こえる
- ルシアナ
- テラリアは遠く
- 星と粘土板(1)(2)
- たそがれの楼蘭
- 廃墟の旅人
- 遠い袂別
- ある記録(1)~(4)