- 作者: 橘ユマ,米山舞
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/12/24
- メディア: 文庫
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あらすじ
京都左京区のマンション。空き巣に入った泥棒カップルは、痴話ゲンカ真っ最中だった。その向かいのオフィスビル屋上。青年は潜入した人身売買組織に、殺人を強要されていた。悪鬼蔓延る上海の外灘地区。最強の殺し屋は、今まさに亡き師匠の敵を追い詰めていた。そこから1200kmの広東省。田舎町のパブで、かつて少年は23回目のチェックメイトを宣言した。――伝説の賭博師“うさぎ強盗”が彼らの物語を繋ぐとき、驚愕のエンディングが訪れる!
第1回カクヨムWeb小説コンテスト受賞作。SF部門『横浜駅SF』の方が話題だが、本屋で見ないので、ミステリ部門のコッチを読む。京大推理小説研所属の作家さんだと期待するでしょ!『バッカーノ!』ばりの群像劇で個性的なキャラクタが入り乱れる。そして人身売買企業と暗殺者が京都を舞台にバトル。暗殺者のコードネームと本名を巧妙に隠すことによる叙述テクニック的なミステリ要素も巧い。面白かったので二作目にも期待してしまう。
★★★★☆