くじら座タウ星府立大学SF研究会

主に読書(SF中心)について書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。

高田郁『天の梯―みをつくし料理帖』

天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

あらすじ
『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか! ? 厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは! ?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。

ついに大団円!今までの人と人との縁が全て繋がって「雲外蒼天」へ。想像を超える終盤の流れは、しかしこれしかないという結末。いままでの艱難辛苦を考えると、本当に目頭が熱くなった。澪の人柄と周囲の縁が良い方向に流れを引き寄せ、胸が熱くなった。巻末に付いている「料理番付」も、一枚で「その後」を演出する素晴らしい趣向。東西の大関もさることながら、西の小結に「井川屋の寒天」が入っているのもファン冥利に尽きる。

  • 結び草―葛尽くし
  • 出張大関―親父泣かせ
  • 明日香風―心許り
  • 天の梯―恋し粟おこし

★★★★★